光回線の固定電話サービスひかり電話とは？アナログ固定電話との違いも解説

お店や事務所など事業用の固定電話を契約する時に、光回線の固定電話サービスか従来の固定電話のどちらが良いのか、そもそも光の固定電話と普通の固定電話の違いが分からない方もいると思います。

そこでこの記事では、

・光の固定電話と普通の固定電話(アナログ固定電話)の違い
・ビジネス用の固定電話として契約する場合どちらがおすすめか
・光回線固定電話のメリットや料金

などについて解説します。
店舗やオフィスの新規オープンなどで固定電話番号が必要な事業者さんはぜひ最後まで読んでみてくださいね。

光の固定電話ひかり電話とは？

ひかり電話とは光回線を利用した固定電話サービスです。

1番有名なサービスはNTT東日本・西日本が提供する「ひかり電話」だと思いますが、NTT以外にもドコモやソフトバンク、auなどの通信事業者からも光電話サービスが提供されています。

ひかり電話と光電話は混合されがちですが違いがあります。

多くの光電話は光回線インターネットのオプションサービスとして提供されているので、光電話のみでの契約ができずインターネットも契約しないといけないサービスが多いです。

その中でもNTT東西の「ひかり電話ネクスト」は、インターネット回線の契約なしでひかり電話のみの契約も可能！

また多くの光電話は個人宅での利用を想定したサービスが多いですが、NTTのひかり電話は多くの法人に利用されている固定電話サービスです。

オフィスや店舗で固定電話のみ利用したい場合や、インターネットとセットで固定電話を契約したい場合にはNTTのひかり電話がおすすめです。

光電話とアナログ固定電話の違い

NTTでは光回線の固定電話サービスひかり電話と、従来のアナログ回線の固定電話サービス加入電話の両方のサービスを提供しています。

ひかり電話と加入電話との違いは主に下記の4点です。

• 回線種別と音声の伝送方式
• 通話料金
• 施設設置負担金の有無
• 事業用の固定電話としての利便性

それぞれ詳しく解説します。

回線種別と音声の伝送方式

ひかり電話と加入電話の違いは使用する回線の種類と音声伝送の仕組みです。

ひかり電話は光回線インターネットを利用したIP技術により、音声をデジタル信号で伝送しています。アナログ回線よりも質が良く、多彩なサービスを提供できるようになっています。

従来の加入電話はアナログ回線を使用し、アナログ信号で音声を伝送していました。

ただ、2024年1月以降から加入電話の回線もアナログ回線からIP網に順次切り替えが行われています。

理由は従来のアナログ加入電話はサービス利用者が減少しており、設備も老朽化が進んできていた為、ひかり電話と同じIP網に切り替えが行われました。

この切り替えによって、ユーザー側の加入電話の電話番号や利用環境が変わったりすることはありませんでしたが、通話料金が以前より安くなるといった良い変更がありました。

通話料金

ひかり電話と加入電話では通話料金が異なります。

結論から言うと、ひかり電話の方が通話料金が安くお得に使うことができます。

種類	県内・県間通話料金
加入電話	全国一律 9.35円/3分
ひかり電話	全国一律 8.8円/3分

加入電話も回線がIP網に変わった2024年1月から全国一律の通話料に変わり以前よりも安くなりましたが、それ以前は県外など距離が遠くなるに応じて通話料金も高くなる設定でした。

基本料金は事業用の契約の場合、加入電話もひかり電話と同じ価格のため、ビジネスの固定電話を加入電話で導入するメリットは少なく、多くの法人がひかり電話を契約しています。

施設設置負担金の有無

ひかり電話と加入電話では導入する時にかかる初期費用も変わってきます。

従来からの加入電話を契約するには、約4万円ほどの施設設置負担金を支払う必要があります。結構高額なので、これを初期費用として支払うのは負担ですよね。

ひかり電話は導入時に施設設置負担金を支払う必要がありません。

加入電話でも施設設置負担金を支払わずに契約することができるプランもありますが、その場合は月額料金が割高でひかり電話よりも高くなります。

施設設置負担金が必要で、月額料金も通話料もひかり電話より高いので、加入電話は料金的な面でもメリットがなくなってきています。

事業用の固定電話としての利便性

店舗やオフィスなど事業用で使う固定電話としての機能面や利便性もひかり電話と加入電話で差があります。

ひかり電話の場合は、例えば電話番号とFAX番号を別番号で使い分けたい場合には基本料金に+300円で2番号使うことができます。

ところが加入電話の場合は基本的に1回線1番号のため、2番号使うには基本料金を2回線分払わないといけないのでほぼ2倍の基本料金がかかってしまいます。

他にもナンバーディスプレイや転送電話といった便利なオプションサービスもひかり電話と加入電話では月額料金が異なり、加入電話は事務用(法人利用)だとオプション料金も数百円高くなります。

店舗やオフィス、個人事業主などで新しく固定電話を利用する場合は、NTTの加入電話ではなくひかり電話で契約するのがお得に利用するコツです。

NTTひかり電話の申込みや詳細については下記の特設ページで詳細をチェックできます！

光回線の固定電話のメリット

店舗やオフィスの固定電話にひかり電話を導入するメリットをまとめました。

• サービスの柔軟性が高い
• NTTが提供しているので安心
• 費用がお得

それぞれ詳しく解説します。

サービスの柔軟性が高い

ひかり電話はNTTのフレッツ光回線を使用した固定電話サービスです。

以前はフレッツ光の契約が必須でしたが、今はひかり電話ネクストというサービスで固定電話のみの契約もできるようになりました。

ベースになっている電話線がフレッツ光なので、固定電話と一緒にインターネットも導入したい場合にはセットでスムーズに導入することができます。

またひかり電話はフレッツ光インターネットとセット契約だと、単体契約よりも月額基本料がかなりお得になります！
具体的には、ひかり電話のみ契約する場合は月額2,750円(税込)ですが、フレッツ光とセット契約だと月額550円(税込)に。

また、転送電話やナンバーディスプレイなどのオプションサービスも必要なものを選ぶことができ、ビジネスフォンを利用して内線化したい、スマホで固定電話を受けられるようにしたいなど、それぞれのニーズに合わせた柔軟な対応ができるのがひかり電話のメリットです。

NTTが提供しているので安心

ビジネスで利用する固定電話は顧客からの問い合わせや予約などで使うので、サービスの安定性や保守も大切です。

ひかり電話はNTTが提供しているサービスなので不具合も少なく、いざという時の保守もしっかりしているので事業用の固定電話も安心して利用することができます。

最近人気のクラウドPBXではネットワークが不安定だったり電波状況で音声が聞き取りにくいと感じることも多いですが、NTTのひかり電話は固定回線を使用しているので、通信の安定性が高く通話の品質も良いです。

皆さんもカスタマーサービスや予約の電話で、相手の声が聞こえにくかったり、音声が途切れ途切れでストレスを感じた経験があると思います。

通話の品質が悪いと顧客に無意識のうちにストレスを与えてしまいイメージダウンに繋がる可能性があるので、会社の固定電話は通話品質も大切にしたいですね。

費用がお得

ひかり電話は固定電話のみでも3,000円以下で、インターネットとセットの場合は月額の基本料金が550円(税込)で利用できます。

通話料金も全国一律料金なので、同じNTTのアナログ加入電話よりも安く使うことができます。

２番号使いたい場合も基本料金に+330円で追加1番号追加することができるので、電話番号とFAX番号などを分けて使いたい事務所などにもおすすめです。

プラン	月額基本料金(税込)
ひかり電話ネクスト (ひかり電話のみ)	2,750円
フレッツ光とセット時の ひかり電話	550円

光回線固定電話のデメリット

メリットが多いひかり電話ですがデメリットがないわけではありません。

ひかり電話のデメリットは主に下記です。

• 一部接続できない番号がある
• 停電時に利用できない
• 緊急通報装置が利用できない場合がある

それぞれみてみましょう。

一部接続できない番号がある

ひかり電話では一部の電話番号に電話をかけることができません。あまり利用することが多くない番号だとは思いますが利用する可能性がある方はチェックしておいてください。

ひかり電話が接続できない番号

電話番号	サービス名称
0170	伝言ダイヤル
0910	公専接続
161	ファクシミリ通信網
162	ファクシミリ通信網
165	メール送受信
00XYを付与した番号	電気通信事業者を指定した発信

停電時に利用できない

ひかり電話はインターネット回線を使用した固定電話なので停電時は利用できません。

ただし無停電電源装置(UPS)を使うことで停電中も一定時間は通話をすることが可能になります。

緊急通報装置が利用できない場合がある

高齢者向けなどの緊急通報装置や火災通報装置、非常通報装置を接続する電話回線に光回線の電話を利用できない場合があります。

高齢者施設などで上記のような緊急通報装置を電話回線で利用している場合は、装置の製造元に光回線で利用することができるか確認をしておくと安全です。

ひかり電話の料金

NTTひかり電話は電話のみ契約する場合とネットとセット契約では月額の基本料金が変わります。

結論、インターネットとセットだとひかり電話の月額基本料金が550円とかなりお得になるので、インターネットも使う場合はフレッツ光とひかり電話のセット申込みがおすすめです。

プラン	月額基本料金(税込)
ひかり電話ネクスト (ひかり電話のみ)	2,750円
フレッツ光とセット時の ひかり電話	550円

固定電話のみの契約でもリーズナブルなのがひかり電話の特徴です。

店舗やオフィスなどの事業用に固定電話を検討しているなら、NTTのひかり電話がお得でサービスとしても安心です。

光回線固定電話の導入方法

NTTひかり電話の申込みから使えるようになるまでの流れや申込みに必要な書類を解説していきます。

ひかり電話は申込みしてから固定電話が使えるようになるまでの期間は約2週間〜1ヶ月ほどになります。

NTTの光回線工事は人気で混み合うことも多いので、納期がすでに決まっている場合やできるだけ早く開通させたい場合には早めに申し込んでおくと工事日程も取得しやすいです。

ひかり電話の申込みの流れは大まかに下記のようになります。

• ひかり電話の申込み
• 工事日程の調整
• 開通工事

ひかり電話の申込み

NTTのひかり電話の申込み窓口は大きく分けて2つあります。

一つはNTTの窓口に直接申込む方法。もう一つはNTTの代理店窓口で申込む方法です。

それぞれメリット・デメリットがありますが、申込み手続きの手間をかけたくない人は代理店窓口がおすすめです。理由は後ほど解説します。

まずNTTの窓口に直接申込むメリットは、NTTに直接申込むという安心感です。
デメリットは申込みに必要な手続きややり取りを自分で行わないといけないので少々手間という点と、ユーザーが多いNTTサービスは問い合わせが混み合うので、申込みの電話がなかなか繋がらなかったり、対応をたらい回しにされることがたまにあります。

NTTの代理店に申込むメリットは、NTTに直接申込むよりも手続きの手離れが良く楽な点と、電話がつながりやすい点です。
理由はNTTはユーザーが多いので新規申込みは代理店にも任せていて、代理店は新規受付に特化しているのでその分電話も繋がりやすく対応が早いことが多いです。
デメリットはNTTと直接やり取りをしないので不安に思う人もいるかもしれないという点です。

NTTに直接でも代理店窓口でも月額料金などは一切変わらないので、電話のつながりやすさや手離れの良さで代理店窓口で申込みをされる法人様も非常に多いです。

固定電話の手続きをお急ぎで手間なく申込みたい方は下記の最短窓口からの申込みがおすすめです。

必要書類

ひかり電話の申込みは基本的には電話で完結するので申込み書類などの提出は不要です。

申込みの際は本人確認があるので、下記を用意しておくと申込みがスムーズです。

もしこれらの書類がない場合は下記のAの中から2点か、もしくはAから1点＋Bから1点でもOKです。

Bから2点では本人確認書類として使えないので注意してくださいね。

A：健康保険証・国民年金手帳・後期高齢者被保険者証

B:公共料金の領収書・住民票・印鑑登録証明書・戸籍謄本・戸籍抄本

工事日程の調整

窓口で申込みを行った後は、担当者と光回線工事の日程調整を行います。

工事日程は申込日の最短2週間後〜１ヶ月後あたりの日程で調整されることが多いので、固定電話を使い始めたい日程が決まっている場合は早めに申込みをしましょう！

NTTの光回線工事の料金は22,000円(税込)で一括か分割での支払いを選ぶことができます。土日祝日での工事を希望する場合は別途プラス3300円が必要になります。

工事費の他に初期費用として初回契約料880円が必要なので、初期費用は合計で22,880円です。

光固定電話ひかり電話のよくある質問

ひかり電話は普通の電話機で使えるの？

NTTのひかり電話は市販の固定電話機、ビジネスフォンどちらでも利用することができます。

またスマホdeひかり電話のアプリをインストールすれば手持ちのスマホを電話機代わりに使うことも可能！

固定電話機＋スマホを子機代わりに使うこともできるので店舗などでも便利に使うことができます。

ひかり電話の初期費用はいくら？

NTTひかり電話を導入する時の初期費用は、初回契約料と工事費です。

初回契約料	工事費	合計
880円	22,000円	22,880円

ひかり電話の工事の所要時間は？

光回線工事の所要時間は約1時間程度で完了します。

工事当日は作業開始と完了時の立ち合いが必要なので、ひかり電話の設置場所に行ける日程で工事の予約をしましょう。

NTTひかり電話の最短申し込み窓口は下記のページでご確認ください！