【IPv6とは】IPoE接続でネットの速度が速くなる!? どうすれば良いの⁉

IPv6 とは アイキャッチ

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今やほとんどの人が、スマホやパソコンでインターネットを利用しているでしょう。
仕事やプライベートかかわらず、頻繁にインターネットを利用する人ほど、その速度は重要になってくるはず。

安定して快適な通信環境を確保するために、フレッツ光やauひかりなどの光回線を契約している人も多いのではないでしょうか。

また、自宅でスマートフォンやタブレットなどの端末も快適に使用するために、Wi-Fiルーターも最新規格の「Wi-Fi 6」などを導入された方も少なくないのでは?

しかし、快適な通信速度を求めてフレッツ光やauひかりなどの光回線を導入しているのに、思ったほど繋がりやすくなっていない、もしくは通信速度があまり速くないということはありませんか?

また、快適なインターネット環境とは、速度だけではなくセキュリティ対策やインターネットの繋がりやすさも妥協できないという人も多いのではないでしょうか。

インターネットの通信速度やセキュリティ対策、繋がりやすさなどにおいて、欠かせない要素のひとつである「IPv6」。

本記事ではIPv6とは何か、IPv6のメリットやIPv6のデメリットとは、IPv6の注意点とは何なのかについてわかりやすく解説していきます。

目次

IPv6接続とは?従来と何が違うの?

ではまず、そもそもIPv6とは一体何なのでしょうか。

IPv6は最近になって特に注目されるようになり、IPv6というワードを聞くと何となく通信速度が上がるんじゃないかという想像をしてしまいます。

IPv6の正式名称「インターネット・プロトコル・バージョン・6」。
IPv6とは「アイピーブイ6」や「アイピーバージョン6」と呼ばれています。

プロトコルとはルールや決まりのようなもので、つまりIPv6とは「インターネットを利用するうえでのルールのバージョン6」ということです。

IPv6というワードをよく耳にする、興味があるという人も増えてきたとはいえ、まだまだIPv6の普及率は高いとは言えません。

現在主に利用されているのはIPv6ではなく、1990年代ごろから普及しているIPv4です。
IPv4とは正式名称はIPv6と同様に「インターネット・プロトコル・バージョン4」ということです。

IPv4よりIPv6の方が最新のものではありますが、いったいそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。

実は、IPv4で利用されているIPアドレスは数が足りなくなってきており、現在進行形で枯渇しそうな状況にあります

IPアドレスとはスマホやパソコンなど、すべての端末機器に自動で割り振られているアドレス(住所)のようなものです。

IPアドレスは1つの端末がインターネットにアクセスするたびに割り振らます。
つまり、端末の数が増え、インターネットにアクセスする人が増えるということは、それに伴い必要なIPアドレスも増えるということです。

子供から大人までパソコンやスマホを持ち、1人が複数の端末を保有するようになった今や、IPアドレスは世界の人口分あればいいというわけではありません。

IPアドレスが足りない状態で新しい端末が増えていくということは、土地が無いのに家ばかりが増え続けているようなものです。
「せっかく端末を購入したのに、IPアドレスが不足していてインターネットに接続できない」という将来が来る可能性もゼロではありません。

さらにIPアドレス数の限界に加え、IPv4のインターネット接続は交通整理があまり整っていません。
そのため、同時に多くのユーザがインターネットを利用する際には回線が混雑し、ネットが繋がらなかったり、遅くなったりしてしまうというデメリットがあるのです。

IPv4のインターネット接続の状況については、後ほど詳しく説明します。

このような状況を解決するため、最新版として開発されたのがIPv6です。
まずは、IPv6のメリットとは何かについて見ていきましょう。

IPv6接続のメリットは?

IPv4と比較して、IPv6には以下のようなメリットがあります。

一番のIPv6のメリットとして挙げられるのが、そのIPアドレスの数にあります。


IPv4のIPアドレスが約43億個なのに対し、IPv6のIPアドレス数は約340澗個

世界的な総合人口を65億人から70億人と想定すると、IPv4の約43億個のIPアドレスを使いまわしていくことに限界があることは一目瞭然です。
現状は使っていないIPアドレスを新しい端末に振り分けるという使いまわしの方法で乗り切っていますが、子供でも端末を数台所有するような将来を考えると、IPv4だけでは心もとありません。

一方、IPv6の約340澗は340兆の1兆倍の1兆倍という数字で、この数がこの世の全端末に対して枯渇する可能性は限りなくゼロに近いと考えられています。
世界の人口65臆人全員がそれぞれ1兆個のIPアドレスを所有しても、340兆の1兆分の1しか使っていないという計算です。
さらに、IPv6はインターネット接続の交通整理もしっかり整備されているというメリットがあります。

道路に例えると、IPv4は車線も何も書いていない一本道のイメージです。
そのため、複数のユーザ(車)が同時に反対方向から行き来すると、ぶつかったり道を塞いだりしてしまいます。
道の質もコンクリートではなく砂利道のようなもので、車が進むスピードも遅くなります。

それに対しIPv6とは、車線もしっかりと引かれ、車幅も広くコンクリートで整備された道路のイメージです。
車線が引いてあることによって、同時に複数ユーザ(車)が来たとしても、同じ方向に行くユーザで分けられているため、ぶつかる心配がありません。
つまり、進路を邪魔され、インターネットが繋がらなくなるという状況を防げるということです。

また、コンクリートで舗装されていることによって、車をスピーディーに走らせることができます。
これがサクサクとした高速な通信環境でインターネットを利用できる理由ですね。

ここまで道路に例えた内容は、IPv4では「PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)」、IPv6では「IPoE(Internet Protocol over Ethernet)」と呼ばれる接続方式での通信について表しています。

それぞれの接続方式について、詳しく解説します。

IPv4で使用されるPPPoEという接続方式は、「網終端装置」と呼ばれるトンネルのようなものを、インターネット上の発信元から発信先(IPアドレス)へデータが移動する際、必ず通らなくてはなりません。
そのうえ、そのPPPoEのトンネル上では個々に対して料金所のように対応しているため、通過するまでの時間も要します。
PPPoEのトンネルの幅にも限界があるため、一度に通過できるユーザ数も限られてしまいます。
そのため大量のデータが移動する、混雑する時間帯になると、PPPoEでは通信速度がさらに落ちてしまうということです。
これがIPv4のPPPoEでインターネットを使っている際に起こる通信不具合の原因です。

一方のIPv6で使用されるIPoEという方式は、このトンネルを介さず通信できる接続方式です。
さらに、IPv4のPPPoEという接続方式が料金所のように時間がかかる対応をしていたのに対し、IPv6のIPoEという接続方式はETCのように、停車することなく通過できるという特徴もあります。

つまり、インターネットの利用者が一気に増えるような時間帯でも、IPoEの方式だと個々でスピードを落とさずに通信ができる道が通っているため、アクセスが遅くなる心配がありません。
これが「IPv6という接続方式にすれば通信速度が上がる」と言われている理由です。

もしも「せっかく光回線に切り替えたのに、夜や休日はインターネットが繋がりにくい、通信速度が上がらない」と感じたことがあれば、これは、光回線に切り替えてもIPv6のIPoE接続になっていことが原因の場合があります。

回線以外の外的要因について、通信状況や接続方式についても確認してみましょう。

PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)とIPoE(Internet Protocol over Ethernet)という2つの接続方式については、後ほど別の章で詳しく書いていきます。

もうひとつのIPv6のIPoE接続方式のメリットとして、セキュリティ対策ができるという点もあります。
IPv6のIPoE接続方式は暗号化に優れているため、第三者からアクセス情報を解析されづらいというメリットが。

インターネット社会となり、法人も個人も関係なく情報セキュリティが重要となった昨今、IPv6のIPoE接続方式を利用することは情報を守る安全な手段のひとつと考えられます。

上記までをまとめると、IPv6のIPoE接続方式を利用する大きなメリットは「IPアドレスがほぼ無限に使える」「インターネット環境が安定する」「通信速度が上がる」「セキュリティ対策に優れている」と言えるでしょう。

これらのメリットに加え、IPv6のIPoE接続への切り替えは非常に簡単です。
特別な工事が不要なので、別途手続きをしなくても利用できます。

ただし、後述しますが回線やルーターは専用のものが必要な場合があるので、必要な対応について事前に確認するようにしましょう。
切り替えの際は、ルーターの設定などを自分でやる必要はないので、機械操作や設定が苦手という方でも安心してIPv6のIPoEに切り替えることができます。

IPv6接続のデメリットは?

一方で、IPv6接続にはデメリットもあります。

前提を説明すると、IPv6はIPv4の通信状況を打破するために急速で作られているということです。
そのため、まだまだIPv6の普及率は低く、さまざまなシステムにおいてエンジニアの対応が追いついていないものが多いということがあっても仕方がありません。

光回線やルーターをIPv6接続対応のものに変えたとしても、特定のサイトを見ようとしたときにそのサイトがIPv6対応でなければ通信速度が遅かったり、閲覧不可の場合があります。

代表的なのはPS4などのオンラインゲームが挙げられます。
PS4はIPv4のみ対応なので、IPv6接続だけに対応した環境ではプレーできません。
IPv6の通信速度でプレーしたい場合は、IPv6もIPv4も切り替えて使える環境にしておく必要があります。

その他のデメリットとして、グローバル回線や固定IPが使用できないという点もあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

グローバル回線

普段一般家庭で使わている通信やインターネットがローカル回線という一方で、公に広く使われているものがグローバル回線です。
例えば、サイトであればGoogleのシステム、銀行のATMのシステムなど、不特定多数の人が世界中で使うような通信にはグローバル回線が使われています。
そのため今では改善されていますが、以前GoogleがIPv6に対応しきれておらず、閲覧中に通信がシャットダウンされたという事象もありました。

IPv6がより便利なものとして認識されていくためには、グローバル回線への通信対策が必要不可欠と言えるでしょう。

固定IP

固定IPとは、その名の通りIPアドレスが固定されているものを指します。
本来、IPアドレスとはインターネットに接続されるたびに通信ごとにランダムで振り分けられるもの。
一方で固定IPは、インターネット接続のたびにアドレスが変わらず、ずっと同じIPアドレスを使用します。

固定IPを利用すれば、会社の回線でリモートデスクトップ接続ができたり、社外から社内システムへのアクセスが行えたりします。

さらに固定IPはオンラインゲームやFXなどプライベートでも使用する場面もあるので、固定IPが使えないというのは、在宅ワークが主流となってきた今のご時世は特にデメリットとして考えられるでしょう。

IPv6接続には光回線とルーターのどちらもIPv6対応である必要があります。
つまり、光回線のみIPv6接続でルーターはIPv4にしか対応していない機器のままだった場合には、通信が遅いままの可能性があります。
また、IPv6に対応していない機器を使用した場合はIPv6での通信が利用できない可能性も。

回線もルーターも、どちらもIPv6対応となっているかは、しっかり確認しましょう。

自分の接続方式の確認方法は?

ここまでIPv6の特徴やメリット、デメリットについて解説してきました。
実際に自分が今使っているパソコンのインターネット環境や通信はIPv6に対応しているかどうか、どんな接続方式になっているか気になりますよね。

自分のパソコン環境がIPv6に対応しているかどうかは、以下のサイトで簡単に確認ができます。

test-ipv6.com

「一般のインターネット上で見えるあなたの IPv4 アドレスは~~」

「あなたは IPv4 インターネットのみを閲覧できるようです。あなたは IPv6 のみのサイトに到達できません。」


というような表示が出てくるので、IPv6の対応状況がすぐにわかります。

もしも「光回線なのに通信速度が微妙……」「閲覧できないサイトが多い」というように感じたら、IPv6に切り替わっていないこと、または切り替わっていることが原因の場合があります。
そのような場合は、一度自分のパソコンの接続状況や通信状況を確認することをおすすめします。

IPv6で速度が上がる理由とは?

この章では、なぜIPv6にするとインターネットの通信速度が速くなるかをより詳細に解説していきます。

大きな原因は、先述したようにIPv6に取り入れられている接続方式にあります。

簡単にIPv4とIPv6の違いを表でまとめてみました。

※スマホの方は表をスクロールしてご確認ください。

IPv4 IPv6
接続方式 PPPoE
(Point-to-Point Protocol over Ethernet)
IPoE
(Internet Protocol over Ethernet)
特徴 ・通信の交通整理が整っておらず、アクセスが混雑しやすい。
・光回線であっても網終端装置によって通信が塞がれてしまうことがある(通信が遅くなる)。
・通信環境の交通整理が整っており、アクセスの混雑など不具合が起こりにくい。
・網終端装置を通る必要が無く、通信速度が落ちにくい。
備考 PPPoEのみ利用できる PPPoEもIPoEも利用できる

まず現在主流で使われているIPv4のPPPoEという接続方式について見ていきましょう。
IPv4の接続方式は「PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)」。
プロトコル(Protocol)は決まり事、イーサネット(Ethernet)は通信のやり取りに関する規格のことです。
PPPoEは、決められた地点から地点を通っていく必要がある規格ということになります。

例えば、自宅のパソコンからインターネットを利用してサイトを開くまでの道のりは以下のようなルートをたどることになります。

  1. 自宅のパソコン
  2. インターネット回線(光回線など)
  3. 網終端装置
  4. プロバイダ
  5. インターネット

自宅のパソコンのブラウザでキーワードを入力し、検索ボタンを押したとします。
その情報はNTT回線を伝って網終端装置を通り、プロバイダ経由でインターネットにたどり着きます。
網終端装置とは、データが行き来するトンネルのようなものと前述でお伝えしました。

プロバイダとは、回線とインターネットを繋げる事業者のことです。
事業者によってインターネットと回線が接続され、インターネットに情報のアップロードやダウンロードという通信ができるようになります。

このように、端末からインターネットまでの通信にはポイントがあり、PPPoEではそれらすべてを通らなくてはなりません。
つまり、IPv4のPPPoEという接続方式では③の網終端装置というトンネルを避けて通ることはできません。

そのため、トンネルが狭いと②のインターネット回線の通信利用者が多いほど通れない人が増えて、アクセス困難になります。
いくら回線を高速で情報が渡っても、トンネルで足止めを食らっては意味がありません。

さらに、④のプロバイダの契約者数に上限はない一方で、NTTの仕様により網終端装置は増設が難しいとされています。
このような問題を解決するのが、IPv6で使用されている「IPoE(Internet Protocol over Ethernet)」という接続方式です。
日本語に表すとインターネットの決まりに沿った規格といったところでしょうか。
同じように自宅のパソコンからインターネットを利用し、サイトを開く場合、IPoEの方式では以下のような通信になります。

  1. 自宅のパソコン
  2. NTT回線
  3. VNE事業者
  4. インターネット

IPv6のIPoEがIPv4のPPPoEの方式と大きく違うのは、網終端装置を通らないという点。
トンネルを通過する必要が無いので、通信速度を落とさずに高速回線を進めるというイメージです。

そして、③のVNE事業者とは何でしょうか。
VNE事業者とは、Virtual Netrwork Enabler事業者のこと。
和訳すると「仮想の固定通信を提供する事業者」となりますが、プロバイダへIPv6のネットワーク環境を販売しているBtoBの事業者と考えていいでしょう。

現在のVNE事業者は以下の8社があります。

  • BBIX株式会社
  • 日本ネットワークイネイブラー株式会社(JPNE)
  • インターネットマルチフィード株式会社
  • ビッグローブ株式会社
  • 株式会社朝日ネット
  • NTTコミュニケーションズ株式会社
  • フリービット株式会社
  • アルテリア・ネットワークス株式会社

このようなVNE事業者が存在する理由としては、プロバイダ自体は数百社ありますが、NTT回線をIPv6のIPoE方式でネットワークへ繋ぐことが難しいからです。
IPv6に切り替えて通信速度が上げられるのは、NTT回線をVNE事業者がIPv6のIPoE方式でネットワークに繋げてくれるからということですね。

また、IPv6のIPoE接続方式を利用している人数もまだまだ多くないため、アクセス数が爆発的に増えて通信環境を圧迫する可能性が少ないという点も、IPv6のIPoEの通信速度が速い理由のひとつです。

ちなみに、IPv4は「PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)」の接続方式のみ使用可能、IPv6は「PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)」も「IPoE(Internet Protocol over Ethernet)」もどちらの接続方式も利用可能です。
後述しますが、PPPoEもIPoEもどちらも利用できることは通信における注意点にもなりますので、覚えておいてください。

接続時の注意点

IPv6は便利な点もたくさんありますが、利用するうえでの注意点もあるので見ていきましょう。

1つめは、上記で説明したようにIPv6は2通りの接続方式を利用可能という点です。

このためインターネットの通信が遅くなる可能性の高い「PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)」を気付かないうちに設定している場合があります。
そうすると、せっかくIPv6を使用していても通信速度が遅かったり、インターネットに繋がりづらかったりする原因になってしまいます。

IPv6に切り替えた際には、IPv6というだけではなく接続方式が「IPoE(Internet Protocol over Ethernet)」になっていることもチェックしましょう。

2つめは、ルーターの選び方です。

先述したように、回線だけではなくルーターもIPv6に対応していることがIPv6を利用する条件です。

また、「IPv6 IPoEサービス対応」と書かれていても、海外製のルーターは日本ではおもうように使えない可能性もあるので注意してください。

海外製のルーターを使用してインターネットに繋いでも、「IPv6なのに思ったほど回線速度も上がらず安定もしない」となってはもったいないですよね。

3つめは、VNE事業者が提供しているIPv6のインターネット環境では、IPアドレスは占有できない、さらにポート開放にも制限があるということです。

IPv6のデメリットとしても挙げたように、IPv6には固定IPアドレスを設定できません。
そのため、IPアドレスは複数のユーザと共有で使う必要があります。
それに伴い、ポートも複数ユーザで共有するので、自由にポート開放ができず、予め割り当てされたポートのみ開放ができます。

ポート開放とはどういうことでしょうか。

ポートとは、データの受信と送信をするための道のようなものです。
ポート開放とは、そのデータの道を通れるように設定するということです。

仮にポートを制限なく開放していると、不正アクセスも受け入れてしまうリスクがあるということなので、ポートはルールを決めて開放しなくてはなりません。
IPv6で複数のユーザと共有でアクセスするためには、当然ポート開放に制限がかかります。
あらかじめ決められたポートのみを開放できます。

そのため、自分がIPv6でアクセスしたいIPアドレスへのポートが開放されていない場合は、有料オプションの利用は可能ですが、対応可能なプロバイダの数も多くないというデメリットがあります。
任意のポートを開放できないということは、PPTP(Point to Point Tunneling Protocol)を利用するVPNなどが使えないということにも繋がります。

PPTPとは、IPネットワーク上で機器間に仮想のデータが行き来する道を作り、データを送信・受信するためのルールのこと。

VPNとは、「Virtual Private Network」のことで、仮想のプライベートネットワークという意味です。

昨今では、企業が在宅ワークをしている従業員の機器のために利用されていることが多いです。

社内ネットワークを自宅でも利用するために、インターネットを経由するということは、誰でもアクセスし、情報を盗み取り悪用できるリスクがあるということ。
そのようなオープンなインターネット環境から社内の情報を守るために、VPNを利用します。
VPNはセキュリティ対策がなされた保護されたネットワークなので、安全に社外の機器に接続可能です。

そのため、もしも在宅ワークを想定したパソコンでIPv6の利用を考えている場合、PPTPやVPNを利用できない可能性があります。

任意のポートを開放するのは、予想外の費用が発生する可能性もあるので注意してください。

v6プラスって何?

ここまではIPv4とIPv6について説明してきました。

「IPv6にすれば必ずインターネットの通信速度が上がって、セキュリティ対策もできてどんなサイトにもアクセスできる。」
と思っていた方にとっては、IPv6は思いのほかデメリットや注意点があったのではないでしょうか。

IPv6では対応できない部分の対策として、「v6プラス」を導入することがおすすめです。

IPv6とv6プラスは、似ているようでその内容は異なります。
v6プラスは、IPv6のIPoE接続方式のデメリットを解消するために開発された「IPv4 over IPv6」という接続方式のサービス名です。
NTT東日本・西日本が提供する「次世代型ネットワーク(NGN)」をアクセス回線とする技術のことです。

IPv6のIPoE接続方式のデメリットをおさらいすると、以下のポイントが挙げられます。

  • まだまだIPv4に比べると少数なので、インターネット上でIPv6対応していないシステムが多々ある
  • グローバル回線や固定IPが使用できないという通信の制限がある
  • 任意でポート開放がしづらい

v6プラスはIPv6のメリットを活かしつつ、IPv4のメリットも取り入れることができます。
上記のIPv6デメリットのひとつである「IPv6対応していないシステムがインターネット上で多々ある」という事項も、IPv4としてアクセスできます。

これによりIPv6ではあきらめなくてはならなかったPS4などのオンラインゲームやIPv6非対応のサイトへのアクセスも可能になるのです。
そのうえで、IPv6の特徴である「IPoE(Internet Protocol over Ethernet)」の接続方式は利用できるので、通信速度も落ちず、インターネットをストレスなく利用できるメリットはそのままです。

2021年12月時点でv6プラス、つまりIPv4にもIPv6にも対応しているプロバイダは、以下の事業者など30社以上あります。

  • 株式会社IC-NET(IC-NET)
  • エキサイト株式会社(BBエキサイト)
  • NTTコミュニケーションズ株式会社(OCN)
  • GMOインターネット株式会社(GMOとくとくBB)
  • ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社(So-net)
  • ニフティ株式会社(@nifty)
  • ビッグローブ株式会社(BIGLOBE)
  • 楽天モバイル株式会社(楽天ブロードバンド)など

ただし、プロバイダがv6プラスに対応していてもv6プラスに非対応のルーターではv6プラスで接続はできないので、あらかじめ確認するようにしてください。
既にv6プラスに対応しているプロバイダと契約をしていて、IPv4からv6プラスに切り替える場合はご自身でルーターを用意しないといけない場合があります。
新規で契約をする場合はプロバイダより対応のルーターをセットでレンタルしてくれることが多いですが、ご自身で手配が必要なプロバイダと契約される際は同様に確認が必要です。
一例として、上記のNTTコミュニケーションズ株式会社(OCN)の場合、以下の3つのプランのいずれかを契約していると、特別な工事や追加料金などなしでv6プラス対応ルーターが利用可能です。

  • OCN 光
  • OCN for ドコモ光
  • OCN 光 with フレッツ

OCNの場合、市販のv6プラス対応ルーターやホームゲートウェイ、OCNがレンタルしているv6プラス対応ルーターのいずれかを使えば、v6プラスで接続できます。
OCNのv6プラス対応ルーターは月額550円(税込)でレンタル可能ですが、自分で好きなルーターやホームゲートウェイを選びたい方はそれでも利用可能です。
その際は前述のようにv6プラスに対応しているものを選ぶようにしましょう。

上記までをまとめると、v6プラスとIPv6の大きな違いは、IPv4接続ができるかどうかという点です。
IPv4の汎用性、IPv6の安定した回線速度など、いいとこどりのサービスなので、是非v6プラスを検討してみてください。

まとめ

この記事では、初心者にも分かりやすいようにIPv6の特徴やメリット、デメリット、接続方式について解説してきました。
インターネットが生活必需品となってきている昨今では、快適な通信速度やアクセスのしやすさも重視され、IPv6の需要はこれからもどんどん高まっていくでしょう。

同時に、現状で追いついていないIPv6のデメリットの対策も、早急に求められるようになりますね。

これからネット回線の契約をお考えの方はIPv4接続とIPv6接続のいいとこどりができるv6プラス対応のサービスを選ばれることをおすすめします。

また、以下の記事ではお使いのスマホキャリア別におすすめのネット回線を解説しています。
IPv6に対応しているか否かや、月額料金、割引、通信速度などが一覧表で確認可能です。
速度が速いだけでなく、料金もなるべくお得なものを選びたい!という方は是非参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

IT系の上場企業の管理職でライフラインやインターネットなどについて見識を深めました。
自身の紹介する商品を10年以上の期間で数万人に使って頂いた経験を活かし、ユーザー目線で鋭い角度で商品を比較します!

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