【MVNOとは?】スマホの料金がお得になる?メリット・デメリットは?

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MVNOとは、「仮想移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ)」の英名である「Mobile Virtual Network Operator(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)」の略称です。

「格安SIM」や「格安スマホ」と呼ばれるサービスも基本的にはこれにあたります。

docomo・AU・Softbankなどの大手携帯キャリアをご利用されていて、料金の安いところに乗り換えたいと考えている方などは特に検討したいサービスです。

格安SIMにすることで通信料が半額以下になる場合もあり、話題にもなりましたが

「料金が安くなる分、通信環境が悪くなったりするのでは?」

などの心配をされる方もいるでしょう。

本記事ではMVNOとはどのようなものなのか、メリット・デメリットなどについて解説していきます。

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目次

MVNOとは

MVNOとは、前述したように「仮想移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ)」の英名である「Mobile Virtual Network Operator(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)」の略称です。

仮想移動体通信事業者とはドコモ・AU・ソフトバンクなどの「MNO(移動体通信事業者)」と呼ばれる大手通信事業者(2020年4月8日から楽天モバイルもMNOに参入しています。)が保有する基地局の帯域(一定時間に利用できるデータ容量)を借り受けて電話やインターネットなどの通信サービスを提供する事業者です。

従来は総務省から電波利用免許の交付を受けた移動体通信事業者しかモバイル通信サービスの提供ができなかったため、料金やサービスも大手キャリアで定められた画一的なものでユーザーの選択肢も限られたものでした。

MVNOの登場により、ユーザーの選択肢も増え、携帯電話市場での競争が促され、スマホを適正価格で利用できる仕組みができたのです。

MNOとMVNOをつなぐMVNE

これはユーザーからすると割とどうでもいい話かとは思いますが、MVNEとは「Mobile Virtual Network Enabler」の略で、「仮想移動体サービス提供者」と呼ばれます。

MVNEはMVNOの事業の構築を支援する事業者で、ネットワークやシステムの提供や運用、課金やカスタマーサポートなどのサービスを行っており、MVNOとMNO(大手携帯電話会社)の中間に立ち、双方をつなぐ役割をしています。
MVNEには、NTTコミュニケーションズ、IIJ、So-netなどが挙げられます。

MVNEを間に入れずに直接MNOから借り受けてサービス提供しているMVNOもありますが、MVNEを間に入れているか入れていないかで通信速度が速くなったり遅くなったりするわけではありません。

MVNOはなぜ安い?

MVNOは、通信インフラをMNO(大手携帯電話会社)に借り受けてサービス提供をするため、基地局の設置費用やメンテナンス費用など、設備投資費用や維持費がほとんどかかりません。

また、Webのみでのサポートが主で、実店舗がる場合もその数は少なく、端末もSIMフリーモデルが中心です。

MNOと比べてMVNOは上記のようなコストがかかっていないため、その分通信費や端末料金を安く提供することができるのです。

MVNOを利用するメリット・デメリット

MVNOの仕組みについてはなんとなくお分かりいただけたのではないでしょうか。

次はMVNOを利用する場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

MVNOを利用するメリット

MVNOを利用するメリットには以下のようなことが挙げられます。

通信費を抑えられる

MVNOの最大のメリットは通信料金が安いことです。

前述したようにMVNOは大手携帯電話会社(MNO)から設備を借りて事業を行っているため、設備投資や維持管理の費用を抑えられます。

そのため、ユーザーに提供する通信料金も安くすることが可能なのです。

ahamo・povo・LINEMOといった大手キャリアのサブブランドの格安プランと比較してもMVNOの方が安いという点においては優位性が高くなっています。

多様なプランがある

スマホでのインターネットのほとんどをWi-Fi環境で行うため、スマホのデータ通信量は月間20GBも必要ないという方もいるでしょう。

そのような方にフィットするような、少ないデータ通信量で月額料金が安いプランが用意されていたり、MVNO各社では様々なプランが用意されています。

音声通信が必要無いという方向けのデータ通信専用のプランなどがあるのもMVNOの特徴の一つです。

また、無料通話アプリや月間通信量を抑えるために低速通信が選択できるアプリ、周辺のWi-Fiスポットを探して接続できるアプリなども用意されていたりもします。

契約期間などの縛りがゆるい

MVNOの場合、よくある2年縛りなどの契約期間の縛りも比較的ゆるく、最低利用期間自体が設定されていない場合もあります。

三大キャリアの契約期間が設定されているプランの場合、更新期間に解約できなければ解約金がかかってしまうのですが、MVNOの最低利用期間の設定が無いプランであれば、更新月や更新期間、解約金などを気にする必要無く利用できます。

SIMロックなどの制限がない

三大キャリアが販売していた端末ではSIMロックがかかっているものが基本でした。

SIMロックがかけられている場合、SIMロックの解除をしなければ他社のキャリアやMVNOの提供するSIMカードを挿入してもスマホの利用ができません。
現在はSIMロックは基本的に禁止の流れになってはいますが、過去に購入された端末では他社のSIMでは使用できないという可能性があります。

MMVNOの場合はSIMロックの制限はなく、SIMフリーの多くの端末の仕様が可能です。

MVNOを利用するデメリット

MVNOを利用するにあたってはデメリットもあります。

デメリットには以下のようなことが挙げられます。

実店舗が少ない、または無い

まず一つめは実店舗が少ない、または実店舗が無いことです。

3台キャリアの場合は実店舗に行ってお申込みプランの相談や、使い方のサポートなどを受けることができましたが、MVNOの多くはお申込みやサポートもすべてインターネットでの対応のみになります。
SIMカードの挿入などの設定作業も基本的にご自身で行わなければなりません。

そのため「契約プランを相談しながら申し込みをしたい」「設定作業など自分で行うのに不安がある」という方にはあまり適さないかもしれません。
このようなでMVNOを検討される方は実店舗のあるMVNOを選ばれると良いでしょう。

実店舗のあるMVNOには以下があげられます。

MVNO 店舗検索ページなど 概要
mineo(マイネオ) http://mineo.jp/shop/ ・直営ショップ以外にも販売店やサポート店での取り扱いあり

・渋谷、秋葉原、大阪、神戸、名古屋などの大都市に実体験のできるショップあり

・ヨドバシカメラやエディオンなどの家電量販店での取り扱いあり
イオンモバイル https://aeonmobile.jp/shoplist/ ・全国のイオン212店舗で販売・サポートを行っている

・即日お渡しだけでなく、後日配送でのお渡しサービスあり

・HUAWEI、VAIO、KYOCERA、Alcatel、ZTEといった人気ブランドの格安スマホがある
OCNモバイルONE https://service.ocn.ne.jp/mobile/shop/ ・ゲオ、ビックカメラ、コジマ、ヨドバシカメラといった家電量販店内に音声対応SIMの即日受渡カウンターを開設している

・全国のドコモショップでも申し込み可能。量販店のドコモカウンターでも取り扱いあり
みおふぉん(IIJmio) https://www.iijmio.jp/hdd/shop/ ・イオン、ビックカメラ、ソフマップ、コジマ、でんわ館の店舗カウンターでモバイルサービスの新規契約や即日開通の対応あり

・コストコ限定のパッケージには、毎月一定容量が増えるバンドルクーポンが付いてくる

・利用するショップによってキャンペーンや特典内容が大きく異なる
nuroモバイル https://mobile.nuro.jp/ ・ヨドバシカメラ、ヤマダ電機、ジョーシン、エディオン、ビックカメラなどの家電量販店で取り扱いあり

・PC DEPOTの店舗では、ホームページから印刷したプラチナサービスチケットの利用により、1,000円で初期設定サポートが受けられる
y.u mobile https://www.yumobile.jp/store ・ヤマダデンキなどの家電量販店で取り扱いあり

時間帯によっての速度低下する場合もある

もう一つは、契約するMVNO事業者によっては夕方など特に通信が混みあう時間帯などによって通信速度が遅くなること場合がある点です。

これは契約するMVNO事業者によっても違いがあるので、心配な方は速度比較サイトなどで事前に調べた上で契約することをおすすめします。

MVNO選びのポイント

メリット・デメリットの次はMVNOを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを押さえておきましょう。

スマホとSIMの相性を確認しよう

現在三大キャリアで購入されたスマホをご利用されている方は、SIMロックの確認・解除をチェックする必要があることに加えて、スマホとSIMの相性も確認する必要があります。

基本的には、ドコモで購入されたスマホであればドコモ系、auならau系、ソフトバンクならソフトバンク系の回線を使用したSIMでないと対応してなかったりするので、契約を考えているMVNOがどこの回線を使用しているのかも確認しましょう。
MVNOのサイト上で対応端末について確認できるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

SIMの種類を確認しよう

MVNOのSIMは大きく分けて2種類あり、「データSIM」と「音声通話SIM」に分けられます。

「データSIM」は音声通信機能はなくデータ通信のみが可能です。

「音声通話SIM」はデータ通信とSMSに加えて、音声通話も可能です。

いままで使用していた携帯電話番号を引き続き使いたい場合は音声通話SIMを選択する必要があり、MNPの手続きも必要になります。

まとめ

MVNOとは、「仮想移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ)」の事で、その英名である「Mobile Virtual Network Operator(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)」の略称です。

MVNOはドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリア(MNO)の回線を借り受けてサービス提供をするため、大手キャリアと比べて設備維持コストがかからない分、ユーザーに提供する価格も抑えることが可能となっています。

MVNOを利用するメリットは、その価格の安さに加え、豊富なプランから自由に選べる点があげられます。

逆にMVNOのデメリットとしては、実店舗が少なかったり、実店舗が無い事業者もあるので、店舗に相談したい・サポートを受けたいという方がMVNOを検討される際には、当記事でご紹介したような実店舗のあるMVNOを検討されることをおすすめします。

また、MVNOによっては時間帯によって速度低下してしまう可能性もあるため、速度に心配がある方は速度比較サイトなどでよく確認しましょう。

加えて、三大キャリアからの乗り換えを検討される際には、お持ちのスマホはSIMロックされていないか、MVNO対応機種なのかも事前にしっかり確認してください。

MVNOを利用することで月々のスマホ代を大幅に削減することも可能になります。

ポイントを理解して有効的に活用していきたいですね。

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この記事を書いた人

大手企業の営業から人事や総務まで幅広い業務を責任者として歴任しました。
色んな人に接してきた経験から得た幅広い視野で商品を紹介します!

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