【NURO光】工事できない?待ちぼうけ?どうして?

nuro 光 工事 できない アイキャッチ

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NURO光は、その通信速度と利用価格のお手軽さから多くの人気を集める光回線ですよね!しかし、インターネット上では「NURO光を契約して失敗だった」という意見もあるようです。実はNURO光のよくない口コミに多いのが、予約していた通りに開通工事ができないということに関してのものです。


https://twitter.com/tatsuya03581/status/1482933531731165187?s=20

対象エリア内であるにもかかわらず工事ができないと言われたり、工事が完了するまで数ヶ月待たされたりしたという声が・・・。
NURO光は他の光回線とは異なる独自の回線をもつサービスで、独自の回線によりほかの回線にはできない高速通信を実現しています。
しかし、専用の回線を通す大掛かりな工事をする必要があり、工事は宅内と屋外の2回に分けて行われます。

そのため、建物によっては工事ができないことや、開通に時間がかかってしまうことがあるんです。
そこで本記事では、NURO光の開通工事ができないケースやその場合の代替案について解説します。

すでに、ご自宅でNURO光の開通工事ができないとわかっている場合は、ほかの回線の利用を検討してみましょう。NURO光以外にも、価格が安い光回線はいくつかありますよ!

こちらの記事でご利用の携帯キャリアごとにオススメの光回線をご紹介しています。
→リンクNURO光の開通工事はできないけれど、できるだけ速い回線を利用したいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
通信速度の速い光回線をランキング形式で紹介しています。
→リンクまた、NURO光だけでなく、ほかの光回線の工事もできないという方は、工事をせずに使えるホームルーターの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事で、ホームルーターについて詳しく解説しています。
→リンク

目次

戸建てでNURO光を使うには?

NURO光の開通工事はなぜ2回あるの?1回で完了できない?

NURO光の高速通信の秘密は専用の回線にある

NURO光の最大の特徴はその通信速度です。
一般的な光回線の下り最大速度が1Gbpsほどであるのに対して、NURO光は下り最大速度2Gbpsを誇っています。
また、NURO光の月額料金にはプロバイダ料金が含まれてますし、開通工事にあたって新たにルーターを購入する必要もないため、初期費用やランニングコストを抑えて光回線を利用できます。
2021年11月にNURO光契約期間なしプランの値下げも行われており、短期契約をお考えの方でもお得に利用できるようになっています。


比較的新しいサービスでありながらそのコストパフォーマンスの高さによって支持が集まり、2020年度上期のNURO光契約数は20%以上も伸びています。
この高速通信を安定して行うためには、他社の光回線と異なる方式の回線を使わなければいけません。NURO光回線は独自の回線を利用することで、他社よりも高速で安定したインターネット通信を実現しているのです。現状では、NURO光の開通対応エリアはほかの光回線に比べて少ないですが、人気の高さから今後も拡大されていくでしょう。

NURO光専用の回線には専用の工事が必要

NURO光専用の回線には、光ファイバーのケーブルを通すという専用の工事が必要です。

過去にNURO光を使っていたり、集合住宅などで共同の光ファイバーケーブルが引かれている場合は、それを使用できるので屋外工事は必要なく、宅内に光ファイバーケーブルを引き込む宅内工事のみです。しかし、過去にNURO光を通したことがなかったり、集合住宅の共同のケーブルでは速度が遅いなどで、新しくNURO光回線の独自の回線を開通する場合は、工事が必要です。
近くの電柱・電線からNURO光専用の光ファイバーケーブルを引っ張ってくる必要があるのです。
NURO光の開通工事を行う業者は、宅内工事が完了してからでないと屋外工事のスケジュールの調整などができません。さまざまな申請や日程調整の関係で、NURO光の開通工事は2回に分けて行われるということです。また、工事予定の建物周辺の土地の状況によっては屋外工事ができないケースもあります。
宅内工事と屋外工事の両方が完了して初めて、NURO光回線を利用したインターネット接続ができるようになります。工事の予約の混雑具合にもよりますが、基本的にNURO光回線の開通工事が全て完了するまでに、1〜2ヶ月ほどかかることを認識しておきましょう!

工事を1回で完了できることも

NURO光の開通工事は宅内工事と屋外工事の2回に分けて行われるのが基本です。しかし、建物の状況や契約するプランによっては工事が1回で完了できることがあります。マンションなどの集合住宅の中には、ですでにNURO光の回線を利用したことがある建物もあるでしょう。
NURO光の回線を利用したことのある建物には、すでにNURO光専用の光ファイバーケーブルが引き込まれています。
このような場合に利用できるのは、マンション専用の「NURO光 for マンション」というプランです。「NURO光 for マンション」は屋外工事が不要なため、開通工事を1回で完了できるのです。また、戸建ての開通工事でも、5,500円(税込)のオプション料金を支払うことで同日内で2つの工事を行なってもらえますNURO光の申し込み時に「宅内工事・開通工事同時希望」という項目にチェックを入れると、同日対応の有償工事メニューが追加されます。

しかし、オプションサービスの予約申し込みは先着順のため、工事をまとめることができないケースもありますのでご注意くださいね。

宅内工事ではどんなことをするの?

NURO光開通工事の1回目にあたる宅内工事は、光ファイバーケーブルを家の中に引き込むために行われる工事です。
宅内工事の所要時間は、戸建て・マンションともに1〜2時間程度となっています。
工事の内容は、大きく分けて以下の3つです。

  1. 外壁に光キャビネットを取り付ける
  2. 家の中に光ファイバーケーブルを引き込む
  3. Wifiルーター(ONU)を家の中に設置する

NURO光の宅内工事の流れは、戸建てで一般的な光回線を開通するときとほとんど変わりません。
それぞれの作業について詳しく解説しますね!

外壁にキャビネットを取り付ける

まず家の外壁に、電柱・電線から引っ張ってくる光ファイバーケーブルの接続口となる光キャビネットを設置します。
基本的には家の外壁にビス留めで光キャビネットを設置するため、壁に3~4ミリくらいの穴を3箇所あけることになります。
屋外工事が行われなくなったときや、NURO光を解約するときの撤去作業時に穴埋めをしてもらえますが、事情がありどうしても自宅の外壁に穴を開けることができない場合は、強力な両面テープでの設置も可能です。
設置方法を変更して欲しいときは、工事の際に直接作業員に相談してみましょう。

家の中にケーブルを引き込む

次に行われるのは、外壁に設置した光キャビネットから宅内に光ファイバーケーブルを通す作業です。
光ファイバーケーブルは、建物内の既存の電話用配管などを通して引き込まれます。既存の配管が使用できない場合、エアコンのダクトや建物の小さな隙間から引き込むことになります。しかし、天井埋め込み型のエアコンを利用していたり、電柱とエアコンのダクトが離れていたりすると、光ファイバーケーブルを通すことができません。その場合は建物の外壁に光ファイバーケーブルを通せるような新しい穴をあける必要があります。

Wifiルーター(ONU)を家の中に設置する

最後に、宅内に出された光コードとWifiルーター(ONU)を接続します。NURO光を契約すると、ルーター機能のついたONUが無料で貸し出されるため、契約者自身で購入する必要がありません。NURO光契約時に貸し出されるONUには「HG8045D」や「FG4023B」などの種類があり、それぞれ3つの有線LANポートと1つのTAポートがついています。
ONUとは光回線の「終端装置」と呼ばれるもので、光ファイバーケーブルから送られてきた光信号を、PCなどの端末で使用できるデジタル信号に変換する装置です。
通常のONUでは1台の端末にしかデジタル信号を送信できないのですが、NURO光で貸し出されるONUにはルーターの機能が付いているため、Wifiルーターを使わずに複数の端末に送信できるのです。
電柱・電線から引き込まれた光コードは、光ファイバーケーブルの出口に設置された光コンセントから宅内に引き出されます。
引き出した光コードを、宅内の任意の場所に設置したONUと接続して宅内工事は完了です。

屋外工事ではどんなことをするの?

宅内工事が完了したら、屋外工事のスケジュールが組まれます。状況によっては工事の申請や許可取りなどが必要ですが、契約者の方で行うべきことはあまりありません。屋外工事では、近くの電柱・電線から家の外壁に取り付けた光キャビネットに光ファイバーケーブルを引っ張ってくる作業が行われます。
屋外時にかかる時間は、宅内工事と同様に1〜2時間程度ですが、工事の状況によっては時間が延びることもあります。

電柱からケーブルを引き込む

まず、最寄りのNURO光の回線を通すことができる電柱・電線から、光ファイバーケーブルを家の外壁まで引っ張ってきます。家の近くに適当な電柱・電線がない場合、新しく電柱を建設することもありますが、追加で工事費用が必要になることはありません。家の周辺の土地や電柱・電線の状況によっては、作業内容が変更になったり、特別な申請が必要になったりすることがあり、屋外工事を実施できるまで時間がかかってしまう可能性があります。

キャビネットに接続する

家の外壁まで光ファイバーケーブルを引っ張って来られたら、宅内工事で設置した光キャビネットに接続して屋外工事は完了です。
あとは接続する端末との簡単な接続設定などを行い、NURO光回線が開通できていることを確認します。

戸建てでNURO光の工事ができないのはどんなとき?

戸建てでNURO光の工事ができないケース

戸建てでNURO光の開通工事を行う際、家の状態や周辺の土地の状況によっては工事ができないと判断されてしまうことがあります。当日に問題が発覚すると、中止とはならずとも、着工の申請などの手続きのために工事が延期になる可能性が高くなってしまいます。

事前に把握できる事項については、申し込みの前に確認しておくとスムーズに開通工事を進められるでしょう。戸建てのNURO光回線の開通にあたって、工事ができないと判断されてしまうケースは主に以下の4つです。

  • 外壁に光キャビネットを設置できない
  • 光ファイバーケーブルを宅内に引き込むことができない
  • 家の近くに適当な電柱・電線がない
  • 許可が必要な土地を光ファイバーケーブルが通ってしまう

ケースによっては別の方法で対応できるものとできないものがありますので、1つずつ解説していきます。

外壁にキャビネットを設置できない

光キャビネットは、光ファイバーケーブルを収納するための10センチほどの大きさの箱型の部品です。電柱・電線から引き込んできた光ファイバーケーブルを家の中に通すという重要な役割を担っています。戸建てのNURO光回線開通工事では、光キャビネットをビス留めで家の外壁に取り付けます。建物の外壁に穴をあけることになるため、賃貸の場合管理者の許可が下りなければ工事ができません。見た目を気にして外壁に穴をあけたくないという人も少なくないでしょう。どうしても穴をあけることができないのであれば、工事の当日に作業員に相談しましょう。場合によっては強力な両面テープで設置してもらえることがありますよ。

ケーブルを宅内に引き込むことができない

基本的に、NURO光の光ファイバーは家の中の既存の電話用配管などを通します。
しかし、築年数が古い物件では配管が利用できなかったり、そもそも配管がなかったりすることがあります。
既存の配管を通して回線を引き込めなければ、エアコンのダクトや家のちょっとした隙間を利用して引き込むのですが、家の間取りによってはダクトや隙間も利用できないことがあります。
どちらの方法でも光ファイバーケーブルを引き込むことができないときは、壁の一部に回線を通すための穴をあけることになります。
光キャビネットを取り付ける際と同様に、どうしても壁にあけられない事情がある場合、工事を断念するしかありません。家の配管やダクトなどの構造を確認できていると、当日工事ができないと発覚する事態を防げます。

家の近くに適当な電柱・電線がない

NURO光専用の光ファイバーケーブルは家の近くの電柱・電線から家の外壁まで引き込みます。
しかし、そもそも家の近くに光ファイバーケーブルを通せる電柱・電線がなかったり、電柱・電線が地中に建設されていたりすると、引き込みができないことがあります。
家の近くに使用可能な電柱・電線がない場合は、新しく電柱を建てなければ光ファイバーケーブルを通せません。
新しい電柱の建設には費用も時間もかかってしまいます。建設費用をユーザーが負担することはありませんが、工事が延期や中止になってしまう可能性は高くなります。また最近は、景観向上や防災対策の観点から電柱を地中に建設している地域が少なくありません。電柱が地下にあるということは、光ファイバーケーブルも地中を通ることになります。地中にはそのようなケーブル・電線が通る専用の通路があり、使用するには高額な利用料を支払わなければいけません。
専用通路の利用料も契約者自身が負担することはありませんが、利用料によってNURO光側が赤字になってしまう場合は工事ができないと判断されることがあるのです。

許可が必要な土地をケーブルが通ってしまう

電柱から家までつながる光ファイバーケーブルが、通過に特別な許可が必要な土地を通ることがあります。
光ファイバーケーブルの通過に許可が必要な土地とは、

  • 国道や河川など国や自治体が管理している土地
  • 私有地

この2点です。
それぞれで工事前の対応が変わってきますので、それぞれ解説します。

光ファイバーケーブルが、国道や河川など国や自治体の管理下にある土地を通る場合は、役所に工事の申請し、許可が下りなければ工事を始めることができません。
申請などの手続き全般は工事業者がしてくれるので、ユーザー側で何かをする必要はありません。許可を受けることができないケースの方が少ないといわれますが、当然着工までには時間がかかってしまうこととなります。個人が所有している土地を通す場合も、工事を始めるためには所有者の許可が必要です。このケースでは、国や自治体の管理している土地に比べると許可が下りない可能性が高くなります。
とくに、光ケーブルを通すためにその土地に新しく電柱を建てなければいけない場合に許可をもらえないことが多いです。電柱を建てると土地の所有者に使用料が支払われるのですが、決して高い額とはいえません。また、一度その土地での工事を許可してしまうと、次回以降は毎回許可を得なくても工事ができてしまうことから、トラブルなどを嫌い自分の土地で勝手に工事をしてほしくないと考える人も多いようです。さらに、長年空き地になっている土地や、所有者が不明な土地を利用するときは、所有者を探すところから始まるので、交渉まで長い時間を要することになってしまいます。
早急に開通しなければならない場合などは、ほかの光回線を契約した方がよいこともあるでしょう。
さまざまな理由で工事ができなくなることがありますが、最終的に工事をするかどうかの判断をするのは業者の方なので、まずは申し込みをして現場を見てもらいましょう。

マンションでNURO光を使うには?

戸建てとマンションでは何が違う?

マンションで利用できるNURO光プラン

NURO光にはマンションなど集合住宅専用のプラン、「NURO光 for マンション」があります。月額料金も通常プランよりお手頃な「NURO光 for マンション」ですが、どのマンションでも使えるというわけではありません。
マンションにすでにNURO光の設備が導入されている、4世帯以上の利用者がいるなどの条件を満たしている必要があります。お住まいのマンションで「NURO光 for マンション」を利用できるかどうか公式サイトから確認してみましょう。
しかし、以上のような条件を満たしていないマンションでも、NURO光の通常プラン(旧マンションミニ)には申し込むことができます。どちらのプランを選ぶかによって月額料金や工事の内容が変わってきます。

月額料金は、「NURO光 for マンション」が2,090〜3,190円、通常プランが5,200〜5,700円です。

「NURO光 for マンション」の工事をする際は、NURO光の代理店がマンションのオーナーや管理組合などから許可を取ります。通常プランで契約し工事をする場合は、契約者自身で許可をもらいに行く必要があります。

マンションの管理者に工事の内容をしっかりと理解してもらい、安心してもらうことができれば許可がもらいやすくなるでしょう。

通常プランでは戸建ての場合と同じく屋外工事をしますが、「NURO光 for マンション」では行われません。すでにマンションに導入済みのNURO光設備をそのまま使うことができるからです。以下の表は2つのプランの比較です。

通常プラン NURO光 for マンション
条件 NURO光設備未導入の集合住宅 NURO光設備導入済みのマンション
速度 下り最大2Gbps 下り最大2Gbps
承諾 契約者自身で管理者の承諾をもらう 代理店が管理者の承諾をもらう
月額料金 5,200〜5,700円 2,090〜3,190円

「NURO光 for マンション」では光回線を一度共有部分に集めてから、各部屋に分配されます。対して通常プランでは、電柱・電線などから直接、光回線を自室に引き込みます。
一度集めた光回線を各部屋に分配すると、マンション内インターネット利用者が多い時間帯に通信速度が遅くなってしまうケースがよくあります。それに比べ直接自室に引き込む場合だと、光回線を独占でき通信速度の低下を避けることができるのです。

また、通常プランの方がキャッシュバックキャンペーンや特典でお得に使い始められることが多いというメリットもあります。
マンションでのNURO光の利用を検討している場合は、NURO光の設備が導入されているかどうかを基準に、お住まいのマンションがどちらのプランで契約できるかを考えるとよいでしょう。
NURO光設備未導入のマンションでNURO光を利用したい場合、管理者に導入の提案をしてみてもよいでしょう。

戸建てと集合住宅の工事内容の違い

NURO光回線をマンションなどの集合住宅で利用する際の開通工事の内容は、戸建ての工事内容と一部異なっています。光ファイバーケーブルを部屋まで引き込む方法が戸建てとマンションで違ってくるからです。多くのマンションにはMDF(集線設備)という建物内の電話回線や通信回線をまとめて管理している設備があります。マンションに光ファイバーケーブルを引き込むときの接続口に、光キャビネットではなくMDFを利用します。
マンションによってはNURO光の回線設備が整っていることがあり、その場合は工事が宅内工事で完了します。
お住まいのマンションがNURO光を導入済みかどうかは「NURO光 for マンション」の申し込み時に確認できます。

MDF(ラック)が使用できないと工事ができない?

マンションなどの集合住宅ではMDFを接続口として、光ファイバーケーブルを部屋まで引き込みます。MDFはラックや主配電盤とも呼ばれ、建物に引き込まれた電話回線や光回線などを集約し、各部屋から接続できるように分配する役割を持つものです。マンションのMDFに空きがない場合や、そもそもMDFがないマンションで利用する際は、戸建てと同じく外壁に光キャビネットを設置する必要があります。
壁に穴をあけることになりますので、事前に管理者の許可をもらっておきましょう。

契約するプランも通常プランとなり、月額料金などが変わってしまうため注意が必要です。
ほかにも、マンションの状況によっては不要な工事などもありますので、宅内工事、屋外工事の流れと一緒に解説します。

宅内工事ではどんなことをするの?

マンションなどの集合住宅の宅内工事の目的は、戸建ての場合と同じく光ファイバーケーブルを部屋の中に引き込むことです。
しかし光キャビネットを使用するかMDFを使用するかの違いがあるため、工事の内容は以下のようになります。

  1. マンションのMDF(集線設備)から光ファイバーケーブルを出す
  2. 部屋の中に光ファイバーケーブル引き込む
  3. Wifiルーター(ONU)を部屋の中に設置する

それぞれの作業内容について解説します。

マンションのMDF(集線設備)からケーブルを出す

戸建ての開通工事では、外壁に設置した光キャビネットから家の中に光ファイバーケーブルを通しますが、マンションなどの集合住宅ではMDF(集線設備)を利用します。
MDFの空いている部分から光ファイバーケーブルを引き出し、開通予定の部屋まで引き込んできます。
そのマンションですでに「NURO光 for マンション」を利用している場合、MDFまでNURO光の回線が届いているので、新しく光ファイバーケーブルを通す作業は行われません。

部屋の中にケーブルを引き込む

MDFから引き出した光ファイバーケーブルは、マンションの既存配管を使って部屋まで通します。このときにマンション内に使用可能な配管がない場合は、壁に穴をあけるなどして新規に通路を作ります。壁に穴をあける工事は、マンションの管理者の許可が下りないとできないことに注意しましょう。過去にその部屋でNURO光の回線を利用していたことがあり、配線などの設備が整っていれば、それらを再利用できる場合もあります。

Wifiルーター(ONU)を部屋の中に設置する

部屋まで光ファイバーケーブルを引き込むことができたら、光コードを任意の場所に設置したWifiルーター(ONU)に接続して宅内工事は完了です。

屋外工事ではどんなことをするの?

マンションのMDFにNURO光回線の光ファイバーケーブルが接続済みの場合は屋外工事が不要となります。
屋外工事をする際の流れは戸建ての工事と基本的に同じです。

電柱からケーブルを引き込む

NURO光の回線を通すことのできる電柱・電線から光ファイバーケーブルをマンションまで引き込みます。
引き込んだ光ファイバーケーブルはマンションの既存の引き込み口からマンション内のMDFまで通されます。

マンションのMDFでケーブルを接続する

最後に、マンション内と部屋の中それぞれに通された光ファイバーケーブルをMDFで接続して屋外工事は完了です。
戸建ての場合と違い、そのマンションのMDFの空き状況によっても接続できるかどうかが変わってしまうため、工事不可となってしまうケースが起きやすいです。

また、MDFのない集合住宅でNURO光の通常プランを導入する場合は、戸建ての屋外工事と同じ作業が行われます。

マンションでNURO光の工事ができないのはどんなとき?

マンションなどの集合住宅でNURO光の工事ができないケース

マンションなどの集合住宅でNURO光の開通工事を行う場合も、戸建ての場合と同じく工事ができなくなってしまうことがあります。
マンション管理者から許可を取らなければいけない場合は、契約者自身で管理者と話さなければいけない場合があるので、以下で解説する事項をしっかりと確認しておきましょう。


賃貸のマンションに傷をつけるなどしてしまうと、弁償などのトラブルにつながる可能性もありますので十分な注意を払うことが大切です。

戸建てとマンションで異なる注意点も含めて解説します。

MDFが使えず、外壁にキャビネットをつけることもできない

マンションなどの集合住宅ではMDF(集線設備)に光ケーブルを接続して部屋まで回線を引き込みます。MDFでは入居者の電話回線や光回線などを一括で管理しており、収納できる回線の数には限りがあります。MDFに空きがなかったり、そもそもMDFがなかったりするマンションでは、新しく光回線を引き込むことができない場合があります。その場合、MDF室へ光キャビネットを設置したり、MDFの増設をしたりといった対応が必要になります。管理会社の許可が必要な工事になりますので、NURO光の作業員の判断で勝手に着工できません。
工事当日に状況が発覚した場合、工事は延期となる可能性が高いですし、もし管理会社の許可が得られないと、工事そのものが中止となってしまうこともあります。

マンションがNURO光に対応できない

マンションでNURO光の開通工事を行う際、電柱・電線から引いてきた光ファイバーケーブルはマンションの既存の配管などを利用して部屋まで通します。マンションに光ファイバーケーブルを通すのに適した配管がない場合、戸建ての工事と同じく新規に穴をあけるなどして対応する必要があります。建物に穴をあける工事をする際には管理者の許可が必要なことに注意しましょう。また、公営住宅やUR賃貸などの集合住宅ではNURO光の開通工事ができない可能性があります。NURO光は2013年に開始された、ほかの光回線サービスと比べると新しいサービスです。そのため、公営住宅やUR賃貸などの集合住宅へのNURO光設備導入が追いついていないという現状があるのです。
設備が十分でない集合住宅でNURO光回線を使用する場合、自宅に直接回線を引き込む工事をしなければいけません。建物を管理している自治体や管理者の許可をもらわなければ工事ができませんので、事前に確認しておくことが必要ですね。

電柱からケーブルを引き込むことができない

マンションなどの集合住宅で開通工事を行うにあたっても、戸建ての場合と同じように電柱・電線の状況によって工事ができなくなることがあります。
適当な電柱が近くになかったり、電柱が地中に建てられていたりすると、NURO光の業者が工事をするかどうか判断するのに時間がかかってしまいます。

周囲の電柱・電線の状況によっては工事ができないと判断されてしまうこともあるでしょう。
すでにNURO光の設備を導入しているマンションでは屋外工事の必要がないため、電柱・電線の状況によって工事ができなくなる心配はありません。

NURO光の工事ができないときはどうすればよいの?キャンセル料は?

NURO光の工事ができないのはレアケース?

NURO光回線の開通工事ができないと判断されてしまうケースを、戸建てとマンションなどの集合住宅それぞれについて紹介してきました。

しかし、完全に工事ができないケースはそれほど多くありません。ご紹介した事例に当てはまる場合でも工事ができる可能性は十分にあります。
NURO光側としても、回線を開通できた方がよいので、工事ができるよう最善を尽くしてくれます。事前に確認をしてお住まいの建物では工事ができないだろうと思っても、実際に工事担当者が見ると工事ができると判断される可能性があります。工事ができるかどうかの判断ができない場合も、まずは申し込んでみて、現場を確認してもらいましょう。

NURO光の工事ができないときのキャンセル料は?

もし工事担当者が現場を見て、お住まいの建物では開通工事ができないと判断されてしまうと、工事はキャンセルとなり、NURO光回線の利用を開始できません。
この場合、ユーザーに責任はありませんので、キャンセルに際して負担する費用はありません。工事ができないと判断された場合はキャンセル料が発生することはありませんが、キャンセル料が発生してしまうケースもあるので注意しましょう。契約者都合のキャンセルは、屋外工事の2日前まで無料で行えます。屋外工事の前日にキャンセルを行う場合は、30,000円のキャンセル料が発生します。

屋外工事後のキャンセルでは、40,000円の工事費に加え、9,500円の違約金を支払いが必要です。
現場の状況により工事ができないという理由以外で、NURO光の開通工事をキャンセルしたいと思ったときは早めに連絡しましょう。

NURO光の工事ができない場合の代替案は?

戸建てでもマンションのような集合住宅でも、完全に工事ができないというケースはかなり少ないです。しかし状況によっては、工事ができない場合もあります。インターネットを利用するには回線が必要ですので、代替案を考えなければいけません。ここからは、大きく2つに分けてNURO光の開通工事ができなかった場合の代替案をご紹介します。

NURO光より簡単に開通できる回線を利用しよう

NURO光はほかの光回線サービスと比べて新しいサービスです。まだまだ設備導入が追いついていない建物も少なくないでしょう。しかし、コラボ光やauひかり、コミュファ光などほかの光回線であれば、設備が整っていて簡単に開通できる場合もあります。とくにNTT関連の光回線サービスである光コラボ各種は工事が早いといわれています。
ほかの光回線サービスも、最大速度は下り1Gbps程度とされており、十分に高速通信が可能です。
申し込み後現場を見てもらってどうしても工事ができないと判断されてしまった場合は、より工事の簡単な光回線を利用することを検討してみてはいかがでしょうか。

本当に下り最大2Gbpsも必要?

NURO光の最大の売りは、下り最大2Gbpsという通信速度の速さですが、本当にその速度が必要でしょうか?インターネットの使い方によっては、ほかの光回線サービスでうたわれている下り最大1Gbpsでも十分でしょう。ここでは目安として、さまざまなインターネット利用のパターンで推奨されている通信速度をご紹介します。

そもそもインターネット通信における「下り」というのは通信するサーバーから情報を受信・ダウンロードする際のことを指します。逆に情報をサーバーに送信・アップロードする際のことを「上り」といいます。メールの受信やWebサイトの閲覧、動画視聴などで重要となるのは「下り」の速度です。
一般的に快適なインターネット通信に必要な通信速度は10Mbps(スマホの場合5Mbps)〜30Mbpsといわれています。
インターネット回線を契約する際に提示される最大速度はベストエフォートといいますが、常にその速度を保証するというものではありません。さまざまな外的要因から、実際のパフォーマンスは最大速度の3〜6割程度とされています。NURO光の場合は最大速度が2Gbpsですので、普段の利用では600Mbps〜1200Mbps程度の速度が出ると考えられます。この速度を目安に必要な通信速度を考えてみましょう。また、それぞれの用途で推奨されている通信速度はどのくらいなのでしょうか?

基本的なインターネット利用の中でも通信量の少ない用途としては、LINEやメールの送受信といったテキストのやりとりで、125kbps〜1Mbpsほどの速度があれば快適に利用できます。また次に、ネットサーフィンなどのWebサイトの閲覧には1Mbps〜10Mbpsほどの速度があれば十分です。画像などが豊富なWebサイトの閲覧には3Mbpsほど必要とされていますが、テキストメインのWebサイトでは1Mbpsほどで問題ありません。
そのほかに、動画を視聴する場合は、その動画の解像度にもよりますが、5〜20Mbpsが目安となります。YouTubeなどで4Kの動画を視聴する場合は25Mbpsほど確保できるとよいと言われています。最近ではZoomなどを用いたオンライン会議やオンライン授業なども増えており、そのためにNURO光を利用したいと考えている方もいるでしょう。
オンライン会議を快適にするために必要な通信速度は下り10〜30Mbps、上り1Mbpsです。
ここまでで紹介したインターネットの用途別で必要な通信速度まとめると表のようになります。

LINEやメールの送受信 125kbps〜1Mbps
Webサイトの閲覧 1Mbps〜10Mbps
動画の視聴 5〜20Mbps
オンライン会議・授業 10〜30Mbps

多くの光回線は最大1Gbpsの通信速度が出るので、実際のパフォーマンスとなると大体3〜6割程度の300Mbps〜600Mbpsほどになります。

上記の表と見比べると、日常生活でインターネットを使用するには最大1Gbpsの通信速度で問題ないことが多いのです!
NURO光の開通工事が難しい場合、本当に下り最大2Gbpsの通信速度が必要かどうか検討し直してみてはいかがでしょうか?

ホームルーターならすぐに使い始められる!

光回線を導入しようとしている建物の状況によっては、NURO光以外のほかの光回線の開通工事もできないことがあります。そのような場合には、工事をせずに使用できるホームルーターの導入を検討してみてもよいでしょう。ホームルーターはコンセントにつないで使用する据え置き型のWi-Fiルーターです。通信速度についても、最大2.1Gbpsから速いものでは最大4.2Gbpsと満足できる速さで使えます。月額2,000〜5,000円で利用できるため、コストパフォーマンスはかなり高いです。光回線のかわりにホームルーターを導入するメリットは主に以下の3つです。

  • 回線工事が不要
  • ルーターが届いたらすぐ使用できる
  • 設定が簡単

ホームルーターはモバイル向けのデータ通信を使用するため、光回線開通時のように光ケーブルを家の中に引き込むための工事が必要ありません。工事のスケジュール調整や許可取りなどを行わないため、申し込み後にホームルーターが届いてすぐに使用できます。配線も、コンセントにつなぐだけで済み、電源をつけて簡単な初期設定をするだけでWifiを使えるようになります。手軽に自宅のインターネット環境を整えたい場合はホームルーターの使用がオススメです。
→ホームルーター記事リンク

NURO光は開通工事ができない?

NURO光が開通できない理由

NURO光の開通工事ができないと判断されてしまう理由はいくつかあり、戸建てとマンションなどの集合住宅とで異なるものもあります。
開通工事ができないためにキャンセルとなってしまう理由をまとめると、以下のようになります。

  • 家や部屋の中まで光ケーブルを引き込むことができない
  • 建物付近に光ケーブルを引っ張ってくるのに適した電柱・電線がない

戸建ての場合は外壁に穴をあけられない、マンションの場合はMDF(集線設備)が使用できないといった理由で、宅内に光ケーブルを引き込むことができないことがあります。
このようなケースは工事方法を変更することで対応できる場合も多いので、開通工事自体が中止になることは少ないですが、工事期間が延長される場合があります。
電柱・電線の問題については、戸建て、集合住宅どちらの場合でも経由する土地の所有者からの許可取り、地中化された電柱の使用料などの点で工事ができないケースがほとんどです。
実際に工事を始めてみなければわからないこともありますので、まずは申し込んでみて現場を確認してもらいましょう。

工事ができない場合もキャンセル料はかからない

NURO光の開通工事ができないと判断された場合は、キャンセルにかかる費用は発生しません。屋外工事のみ中止となった場合、宅内工事で設置した部品などの撤去作業が行われます。穴をあけてしまった外壁の修復などもしてもらえますが、修復費用などが発生しないか確認しておくとよいでしょう。工事を中断することになってしまったら、NURO光より開通工事が簡単なほかの光回線やホームルーターなどの導入を検討しましょう。

NURO光が開通できないときの代替案

自宅でインターネットを利用するための手段はNURO光だけではありません。この記事ではNURO光の開通工事ができなかったときの代替案を2つご紹介しました。

NURO光の開通工事はできない建物でも、ほかの光回線なら工事ができるということが少なくありません。NURO光より工事が簡単で価格もお手頃な光回線は多くあるので、ほかの光回線の導入を考えてみるとよいでしょう。
こちらの記事で携帯キャリアごとのオススメ回線を紹介しています。
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また、NURO光の通信速度は下り最大2Gbpsと高速ですが、日常生活で使用する分には他の光回線の1Gbpsでも問題ないことが多いです。ご自身のインターネットの用途から、どのくらいの通信速度があれば十分か考えてみましょう。
こちらの記事で通信速度の速い光回線を紹介していますので、参考にしてみてください。
→リンク

ほかの光回線の工事も難しい建物でインターネット環境を用意したい場合は、コンセントにつなぐだけで簡単に利用開始できるホームルーターを使ってみるのもよいでしょう。
こちらの記事でホームルーターについて詳しく解説しています。
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この記事は執筆された時点での情報を元に記載されております。文書・写真・イラスト・リンク等の情報については、慎重に管理しておりますが、閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。 記載内容や権利(写真・イラスト)に関するお問合せ等はこちら

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この記事を書いた人

IT系の上場企業の管理職でライフラインやインターネットなどについて見識を深めました。
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