一人暮らしのガス代の平均金額は3,359円｜賢い節約術を完全解説

2024年12月1日

「毎月のガス代、みんなはいくら払っているんだろう…。」

一人暮らしをしていると、自分のガス代が平均的なのか、それとも無駄が多いのか、気になることはありませんか？もっと節約できる方法があるのでは…と悩むこともあるかもしれません。

本記事では、一人暮らしのガス代の目安から、効果的な節約方法までを徹底解説します。これを読めば、あなたに合った最適なガス代節約術が見つかります。

ぜひ、最後まで読んでお役立てください。

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一人暮らしのガス代の平均は月3,359円

2023年の総務省統計局「家計調査」によると、一人暮らしのガス代の平均は、月額3,359円（税込）です。

出典：総務省統計局「家計調査」
家計調査家計収支編単身世帯詳細結果表年次 2023年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

もし、毎月のガス代の支払いが3,000円台なら、ほぼ無駄のない使い方ができていると考えられます。

しかし、実際には季節や居住地域、ガスの種類などによって請求金額は異なります。お住まいの環境と照らし合わせてみましょう。

一人暮らしのガス代は季節や地域などによって異なる

同じ一人暮らしでも、地域や季節によってガス代の平均は異なります。またプロパンガスは自由料金制なので、契約する会社によってガス代に差があります。

季節別の平均は2,140円〜4,430円
地域別の平均は2,650円〜3,604円
プロパンガスの一年間の平均金額は4,505円

季節別の平均は2,140円〜4,430円

総務省の2023年家計調査によると、一人暮らしの四半期ごとのガス代の平均金額は、以下の通りです。

月	1ヶ月あたりの平均ガス代
1月～3月	4,430円
4月～6月	3,304円
7月～9月	2,140円
10月～12月	2,358円

冬の1月～3月が、夏の7月～9月の2倍以上です。冬の節約が重要であることがわかります。

地域別の平均は2,650円〜3,604円

総務省の2023年家計調査による、地域別の四半期ごとのガス代の平均金額です。

地域	1ヶ月あたりの平均ガス代
全国平均	3,359円
北海道・東北地区	2,650円
関東地方	3,515円
北陸・東海地方	3,604円
中国・四国地方	3,251円
九州・沖縄地方	3,032円

北海道・東北地区が全国平均より低いのは、都市ガスの供給が少ない傾向があり、代わりに灯油暖房が普及していることが理由のひとつと考えられます。灯油暖房を併用する地域は、灯油代を含めた光熱費の節約を検討する必要があります。

プロパンガスの1年間の料金相場は4,505円

一人暮らしの平均使用量である5平方メートルで計算すると、平均的な1ヶ月の請求額は4,505円です。

都市ガスと同様に、冬の請求額は1,000円程度上がります。地域別の平均金額は、関東が全国平均よりも安く、それ以外の地域が全国平均よりも高い傾向にあります。

自由競争であるプロパンガスは、料金に対する法規制がなく、金額は各業者に委ねられているので、十分な検討が必要です。

都市ガスとプロパンガスの違いとは

都市ガスとプロパンガスの主な違いは、供給方法と料金です。

供給方法における違いは、地下に埋設した導管を使って供給するか、施設ごとにガスボンベを配達して供給するかという点です。

都市ガスは地下のガス導管を通じて供給されるため、主に人口の多い都市部で利用されます。一方、プロパンガスは、各家庭や施設に設置されたガスボンベから供給されるため、工事がむずかしい山間部や離島などでも容易に供給できます。

また、料金における違いは、一般的に都市ガスの方がプロパンガスより安価な点です。

都市ガスは、各都市のガス供給業者が配管網を通じて提供しているため、供給コストが抑えられます。

また、都市ガスは戸建住宅、集合住宅に関わらず契約会社を切り替えることが可能で、供給されるガスの中身も変わりません。

同じガス管から同じ中身のガスが供給され続けるため、変更するのはデータ上の情報のみで済む点も特徴です。

それに対して、プロパンガスは自由料金制です。各会社によって単価が異なるため、平均するとプロパンガスは都市ガスの約1.8倍から2倍の価格です。

そのほかには、万が一のガス漏れに対する注意点が異なります。都市ガスは軽いため上昇しやすく、プロパンガスは重いため床近くに溜まりやすい特徴を知っておく必要があります。

都市ガスがおすすめな方とプロパンガスがおすすめな方

都市ガスは、都市部に住んでいて毎月の光熱費を抑えたい方におすすめです。

また、液化天然ガス（LNG）を使用している都市ガスは、燃焼時のCO₂排出量が少ないため、環境負荷を低減できます。

一方、プロパンガスは、災害時に迅速な復旧を望む方に最適です。

都市ガスはガス管が破損した場合復旧までに日数を要するのに対し、プロパンガスは道路さえ確保できれば各家庭にすぐに配達できるからです。

東日本大震災（平成23年）の発生時には「他のライフラインが絶たれた中でもLPガスは使用できたため、煮炊きすることができて本当に助かった」と報告されています。

出典：経済産業省
LPガス安全委員会：LPガスの基礎知識 – 地球にやさしいエネルギー

一人暮らしでガス料金が高くなる原因と節約術

一人暮らしにもかかわらず、思った以上にガス代が高くなるのには原因があります。

主な原因と、有効な節約術を解説します。

お風呂やシャワーでのお湯の使いすぎ
キッチンでガスの使いすぎ
ガス会社の料金プランが高い

お風呂やシャワーでのお湯の使い過ぎ

家庭で使用されるガスの中で、お風呂での割合は8割前後に上ります。したがって、お風呂のお湯を使いすぎない工夫は、ガス代の節約にとても効果的です。

まず、貯めるお湯の量を見直しましょう。

200リットルを170リットルに減らすと、ひと月で2,700円節約できます。

一般的な家庭用浴槽の場合、30リットル分の水位は約2～3cm程度下がります。浴槽の形状や大きさにもよりますが「普段より少し浅いかな？」と感じる程度です。

また、シャワーは思った以上にお湯をたくさん使うため、注意が必要です。シャワーを1分間使うと12Lのお湯が流れます。

したがって、45℃の湯を流す時間を2分間短縮すると、水道代も合わせてひと月で535円節約できます。できるだけまとめて体を洗い流すなどして、シャワーを流したままにしないことが大切です。

キッチンでガスの使い過ぎ

キッチンでは料理で毎日ガスを使うため、小さな積み重ねが目に見える節約効果につながります。

鍋やフライパンにはできるだけ蓋をして、さらに鍋底からはみ出さない火力を心がけると、熱効率が高まりガスの消費を節約できます。沸騰後はできるだけ余熱を活用し、ゆで卵や煮込み料理などを仕上げるようにしましょう。

また、野菜の下ごしらえや根菜類の調理には電子レンジの活用がおすすめです。圧力鍋や保温効果のある鍋や炊飯器なども効果的です。

食器洗いの際には裏起毛のゴム手袋を使用すれば、水洗いが楽になり、冬でもお湯を使い過ぎずに済みます。

油汚れはあらかじめキッチンペーパーなどでふき取り、最後に洗い流すときだけにお湯を使えば、十分きれいに洗えます。洗い流しの際には、洗い桶を活用して水をためながらすすぐ方法を心がけると、無駄な水やお湯を抑えることが可能です。

料理の作り置きで調理回数を減らすことも、有効な節約方法です。

ガス会社の料金プランが高い

契約しているガス会社の料金プランが、そもそも割高な可能性があります。

自分の使用状況に合わせた、無駄のない料金プランを提供している会社を探してみましょう。

2017年のガス自由化以降、とくに都市部ではガス会社を自由に選択できるようになったため、他社との比較検討はむずかしくありません。

比較サイトなどを活用して、情報収集に努めましょう。電力会社とのセット契約で割引が適用される場合もあります。

現在、東京ガスを利用している場合、ニチガスに切り替えるだけでガス代が毎月3％ほど安くなります。

ガス会社や料金プランの賢い選び方

2017年のガス自由化により、プロパンガスだけでなく都市ガスもガス会社を自由に選べるようになりました。

以下に、ガス会社の賢い選び方を紹介します。

料金プランを比較する
セット割引を検討する
キャンペーンや特典を確認する
他のユーザーの評価を参考にする

内容が重なる部分もありますが、再度確認していきましょう。

料金プランを比較する

自分の生活スタイルに合わせたプラン選びが大切です。

例えば、日中は不在が多い場合は基本料金を抑えたプランが、在宅時間が長い場合は従量料金が安いプランが有利になる場合があります。

また、契約期間や解約手数料などの条件も必ずチェックしましょう。長期契約で割引が適用されるプランもありますが、途中解約時の違約金が発生する可能性もあります。

セット割引を検討する

電力自由化に伴い、電気とガスをセットにした契約で割引が適用されるプランが増えてきました。

また、インターネットや携帯電話などの通信サービスとセットで契約することで、追加の割引が適用されるケースもあります。

条件が合えば、さまざまなインフラの申し込み先を1本化するのも合理的です。

ただし、セット割引だけでなく、各サービスの基本料金や使用料も含めた総額で比較するようにしましょう。

キャンペーンや特典を確認する

ガス会社では、新規契約者向けに様々なキャンペーンを実施しています。現金やポイントでの還元、初月基本料金無料などの特典が付与される場合があります。

また、ポイント還元プログラムの有無も重要なポイントです。日々の使用料金の一部がポイントとして還元され、商品との交換や料金支払いに利用できる場合があります。

他のユーザーの評価を参考にする

口コミサイトやSNSでの評価を確認し、サービスの質や対応の良さを確認しましょう。比較サイトでは、複数のガス会社の料金プランやサービス内容を客観的に比較できるので便利です。

まとめ：賢くガス代を節約しよう

電気、水道と並んで、ガスは毎日使うものです。ちょっとした工夫や生活習慣を見直すことで、一年を通してみると大きな節約につながります。

ぜひ、自分に合った節約術を探してみましょう。

ガス会社選びも、ガス自由化のおかげで選択肢が豊富です。ガス会社がさまざまなサービスを行って顧客獲得を競っている状況を上手に利用して、さらなる節約に努めましょう。

本記事を参考にして、無駄のない快適な暮らしが実現できれば幸いです。