電気の基本料金っていくら?仕組みから解説!電気の使用がない場合もかかるの?

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電気料金の請求明細には『基本料金』と項目がありますが、この基本料金はいったい何のための費用なのでしょうか?
今回、この記事では電気の基本料金について、

・基本料金がなぜあるのか
・基本料金のない電力会社はあるのか
・電気料金を節約したい時のポイント

について解説していきます。
また、電気代を抑える効果的な方法も紹介していきますので、ぜひ最後までチェックしてください。

目次

電気料金を構成するのはこの4つ

電気代の基本料金について解説する前に、まずは電気料金全体の内訳を確認しておきましょう。
電気代を構成する要素は契約プランによって異なりますが、主に以下の4つが含まれています。

【電気料金を構成する主な要素】

・基本料金:毎月固定でかかる費用
・電力量料金:使用する電気の量によって変動する費用
・燃料費調整額:電気をつくる燃料の価格変動を調整するための費用
・再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金):「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力会社などが再生可能エネルギーを買取る際に必要となった費用の一部を消費者が負担するもの

電気代というと、つい合計金額だけを見てしまいがちですが、内訳をひとつずつ知ることで節約のヒントを見つけられるかもしれません。

それではここから、電気料金に含まれる「基本料金」に焦点を当てて解説していきます。

電気代の“基本料金”とは?

電気代の検針票をチェックしたとき、「基本料金って何だろう?」と思ったことはないでしょうか?
基本料金は、電気の使用量に関わらず、毎月必ずかかる固定の費用です。

そもそも、なぜ基本料金が必要なのかというと、多くの電力会社は電気を供給するために設備投資などに多くの費用が必要で、その費用を補うために、電力を使う家庭に対して「基本料金」という形で請求しています。

つまり、電気料金における基本料金とは、電力を安定して家庭へ届けるために必要な費用なのです。
1家庭あたりでどれだけの基本料金がかかるかは、各地域の電力会社や契約内容によって異なりますが、もっとも代表的なのは、契約しているアンペア数(契約容量)によって基本料金が決まる「アンペア制」という料金設定です。

アンペア制では、50Aや60Aなど数値が大きいほど基本料金が高くなり、逆に20A・30Aなど数値が小さければその分基本料金が安くなります

ただし、電気を全く使わないからといって、基本料金がゼロ円になることはありません
基本料金は使用した電力量に関わらず発生する最低料金ですので、電力会社と契約していれば、電気を全く使用していなくても請求されます。
※一部の電力会社は、基本料金をゼロ円に設定し、その分の料金を電力量料金に転嫁したプランを展開している所もあります。
たとえ空き家でも、旅行などで家を空けていても、電力会社に使用停止の連絡をしなければ毎月必ず支払う必要がある費用です。

ほとんどの電力会社の電気代には基本料金が存在する

電気料金の基本料金は多くの電力会社のサービスに存在します。

基本料金はスマホや電話料金と同じように、一切使わなくても支払わなければいけない料金のことを指します。
では、この基本料金とはそもそもなぜ必要なのでしょうか?
電力会社の場合、設備費・人件費・機材費など諸費用をカバーする目的で基本料金を請求しています。

また、電気のアンペア数によって基本料金も変わります。

以下は、とある電力会社の従量電灯Bを契約した場合のアンペアごとの基本料金です。(税込)

・10A・・・286円
・15A・・・429円
・20A・・・572円
・30A・・・858円
・40A・・・1,144円
・50A・・・1,430円
・60A・・・1,716円

基本料金がある電力会社と契約している場合、1人暮らしなど少人数で暮らしているのであれば、アンペア数が低いプランを契約すると、基本料金が安くなります。

基本料金のない電力会社も存在する

多くの電力会社が基本料金を設定していますが、中には基本料金が全くない(0円の)会社もあります。
ただし、電気を利用することが前提条件となる会社もあるので、そこが注意するポイントです。

従来の、大手電力会社は基本的に基本料金の設定はされているので、主には、新電力の会社で基本料金が0円といった新しいサービスがあります。
基本料金という言葉を利用していないだけで、最低支払金額が設定されていることがあります。

毎月の支払い金額が基本料金分支払わなくてもいいので、1人暮らしの人や別荘に、そういった電力会社を利用する人が多いようです。これは、かなりお得な使い方ですよね!

また基本料金が0円でなくても、大手電力会社の基本料金の半額程度と、安い値段で利用できる会社もあります。
ただし、基本料金がなくても従量料金が高く設定されていたり違約金や手数料が高いというケースもあるので、契約前にきちんと調べることが大切です。

基本料金を含む毎月の電気代が気になる方は電力会社の見直しを

契約している電力会社の基本料金や、請求金額が少しでも高いと感じている方は電力会社を見直してみるといいかもしれません。
今と設備や使い方は同じでも、契約を変えるだけで今よりも料金がお得になるプランはたくさんあります。

また、金額は同じでも特典(毎月のポイントなど)サービス(特定の割引など)が使えて実質負担額が抑えられる新電力会社も多数存在しています。
節約するのも大切ですが、電力会社自体の切り替えもコストカットにおすすめです。

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電気料金の3段料金って何?

電気料金の3段料金とは、一体どんなシステムなのでしょうか?
使用量の内訳を詳細に見たことがないという方のために、この項で詳しく解説していきます。

3段料金とは、簡単に説明すると「電気の使用量ごとに電気代の単価を変えるシステム」のことを指します。

・1段料金(使用量が月間120kWh未満)
・2段料金(使用量が月間120kWh~300kWh未満)
・3段料金(使用量が月間300kWh以上)

上記の3段階で下に行くほど電気料金の単価が上がっていく仕組みです。
なぜ使えば使うほどに単価が上がるのかというと、この仕組みが始まったのは石油危機がきっかけでした。
利用者の節電や省エネルギーを促す目的で、使用量が少ないほど単価が抑えられる料金体系が作られたのです。

電気の使用量が大きく、費用を抑えられない場合は?

どうしても家族が多い世帯や、オール電化のお家に住んでいる方などは、気を付けていても電気の使用量は増えてしまうものです。

もし、頑張って節制しても電気料金が節約できない場合は、電力会社の見直しも有効な方法です。

電力の自由化で、私たち個人でも自由に電力会社を選べるようになりました。
プランや料金、サービスの内容によって自分に最適な内容のものを契約できるようになったのです。

新電力会社は数も多く、規約やサービスも会社によって変わります。

電気をよく利用するご家庭には、「単一料金性の電力会社」や「使えば使うほど従量料金がお得になる電力会社」がおすすめです。
単身の方は基本料金がない電力会社を、ファミリーであれば、「単一料金性の電力会社」や「使えば使うほど従量料金がお得になる電力会社」を。

それぞれのの生活スタイルに合った内容のものを選ぶとよいでしょう。

電気の基本料金を見直して、電気代を節約しよう!

基本料金は毎月発生する費用です。
契約アンペア数ごとに金額が決まっているケースが多いため、基本料金を下げたい場合はアンペア数の見直しから着手しましょう。

ただし、基本料金が下がっても電気代が必ず安くなるとは限りません。
電気使用量や電力会社の見直しも一緒に行うことが大切です。

新電力へ切り替えて月々の電気代を見直せば、大幅なコストカットに繋がります!

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この記事を書いた人

2015年に上場企業へ入社し、営業組織やWEBマーケティングチームを立ち上げました。
みんながポイントを分かりやすく理解できるように考えてきた経験をもとに、生活に役立つ情報をお伝えします!

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