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ドコモ home5Gで固定IPは使えるの?方法を教えて!
固定IPアドレスはリモートワークやWebカメラへのリモートアクセスなど様々な場面で必要となることがあります。
ドコモ home5Gは2021年8月にドコモから提供が開始されたホームルーターで、最近では高橋ひかるさんのCMでもお馴染みです。
ドコモhome5Gはドコモの高品質な4G/5G回線を使用した置き型Wi-Fiで、回線工事も不要なので建物の設備状況にかかわらず導入もしやすく、ホームルーターの中でも高速な通信速度を誇っています。
また、ドコモスマホユーザーであれば、スマホ1台につき最大1,100円の割引を受けられるセット割の適用もできるのもドコモユーザーにはうれしいポイントです。
では、そんなドコモ home5Gですが固定IPアドレスを利用することは可能なのでしょうか。
本記事ではドコモ home5Gで固定IPアドレスを使う方法について解説していきます。
※本記事で紹介する情報は2023年9月時点の情報です。
※本記事で紹介する料金は特別な記載がない限りすべて税込み表記です。
ドコモ home5Gでは固定IPアドレスの提供はしていない!
まず、ドコモhome5Gでは固定IPアドレスは提供していないようです。
ドコモhome5Gで付与されるIPアドレスはプライベートIPアドレスであり、グローバルIPアドレスでもありません。
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスの違い
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスの違いを以下にまとめます。
【プライベートIPアドレス】
- 特定のローカルネットワーク内で使用されるIPアドレスで、通常は自宅やオフィスなどのプライベートなネットワーク内で使われる。
- インターネット上で直接通信することは出来ず、ルーターやファイヤウォールを介してグローバルIPアドレスに変換されてから外部のネットワークと通信する。
【グローバルIPアドレス】
- インターネット上で一意で識別可能なIPアドレスで、インターネットに接続された他のPCなどのデバイスなどからアクセスが可能なアドレスです。インターネット上の住所のような役割です。
- 基本的にはプロバイダによって割り当てられます。一般的には都度IPアドレスが変動する動的IPアドレスでの提供になりますが、プロバイダによってオプションなどでIPアドレスが変動しない「固定IPアドレス」を提供している場合もあります。
- 直接インターネット上での通信が可能でウェブサイトへのアクセスや外部サーバーへのリクエストなどが可能です。
プライベートアドレスは主にローカルネットワーク内で使われるものです。プライベートIPアドレスを固定することは可能ですが、外部からアクセスすることは出来ません。
本記事の冒頭でお伝えしたようなリモートワークやWebカメラなどで外部から自宅やオフィスのデバイスにアクセスしたい場合や、自宅などから勤務先や取引先のシステムなどにアクセスしたい場合に必要となったり求められたりする「固定IP」とは固定のグローバルIPアドレスになります。
そして、ドコモhome5Gで提供されるのはプライベートIPアドレスになりますので、固定IP(固定のグローバルIP)アドレスはドコモhome5Gを普通に契約をしているだけでは利用することはできません。
ドコモ home5Gで固定IPアドレスを使うには?
では、ドコモhome5Gで固定IPアドレスを使うにはどうしたら良いのでしょうか。
ドコモhome5Gで固定IPアドレスを使うために考えられる方法は以下の2通りです。
- VPNを利用した固定IPアドレスの提供サービスを利用する
- 固定IPアドレスの提供をしているSIMを契約する
ただし、これらの方法であれば絶対に使えるというものではありませんのでご承知おきください。
それぞれの方法について見ていきましょう。
VPNを利用した固定IPアドレスの提供サービスを利用する
VPNを利用した固定IPアドレスの提供サービスを利用する場合の手順は以下の通りです。
- VPNサービスに登録する
- 固定IPアドレスを購入する
- VPNクライアントソフトウェアをインストールする
- VPNサーバーに接続する
これで、通常であれば自分専用の固定IPアドレスが使えるようになります。
ただし、この方法で利用する場合、ドコモhome5Gの月額料金+VPNの月額料金がかかります。
ですが、ドコモhome5Gを利用しながら固定IPアドレスを利用する方法としては、次にご紹介するSIMの差し替えよりもこちらの方法の方が簡単です。
VPNサービスの場合は外出先などでもPCやスマホに入れたソフトウェアやアプリからVPNサーバーに接続することで、同じ固定IPアドレスでアクセスすることが可能になるので便利です。
テザリングでもフリーWi-Fiの環境下でも固定IPが使えます。
ですので、まずは無料期間のあるインターリンク社の「マイIP」などのサービスを使って、実際に利用できるかどうか試してみても良いでしょう。
インターリンク社の「マイIP」や「セカイVPN」ではVPNを利用した固定IPアドレスの提供をしており、最大2ヵ月間、無料でサービスを体験することが可能です。
また、グローカルネット社の「Glocal VPN」は、無料期間はありませんが、インターリンク社のサービスよりも安価で固定IPの利が用できたり、複数人で利用したい方向けのプランもあります。
以下でまとめてご紹介しますので、ご利用用途に合わせて選んでみてください。
固定IPアドレスの提供をしているSIMを利用する
もう一つの方法はドコモhome5Gにもともと挿入されているSIMを利用するのではなく、固定IPアドレスの提供をしているSIMを利用する方法です。
ドコモhome5GのルーターはSIMフリー(SIMロックがかかっていない)のため、SIMカードを入れ替えて使用することが可能となっています。
SIMカードを入れ替えて使う手順は以下の通りです。
- ドコモhome5Gの底面を開けてもともと入っているdocomoのSIMカードを抜く
- 使いたいSIMを挿入する
- 底面のWi-Fi接続用ラベル(QRコード)を読み込みWi-Fiに接続する
- 詳細設定用のQRコードを読み込み設定ツールを開く
- ログインする(パスワードを変更していなければルーター底面に記載あり)
- ログイン後左上のメニューボタンを押し、設定を選ぶ
- モバイルネットワーク設定を選択
- APNプロファイル設定を選択
- +新規を選択し、利用したいSIMキャリアのAPN設定をして保存
- 設定したAPNプロファイルを選択
- 適用→OKの順に選択
- 上部に4Gのマークが出ていれば完了
これで他社のSIMでの接続に切り替わります。
固定IPアドレスを提供しているSIMをいくつかご紹介します。
インターリンクLTE SIM
VPNで固定IPを利用する方法でもご紹介した、インターリンク社がdocomo回線網を利用して提供するSIMサービスです。
以下のようなプランからご利用用途に合わせて選ぶことが可能です。
様々な固定IP提供サービスを展開している会社のサービスということもあり、以下の全てのプランで固定IPアドレス1個は標準装備となっています。
使い放題プラン | 初期費用 | 月額料金 | 通信速度 |
---|---|---|---|
128kbpsで 使い放題プラン | 3,300円 | 1,100円 | データ通信量に関係なく 上下最大128kbpsで使い放題 |
高速プラン | 初期費用 | 月額料金 | 通信速度 |
---|---|---|---|
1GBまで高速プラン | 3,300円 | 1,485円 | データ通信量1GBまで 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps ・1GB以降は、上下最大200kbpsで使い放題 ・高速データ通信ON/OFF機能あり |
3GBまで高速プラン | 3,300円 | 1,760円 | データ通信量3GBまで 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps ・3GB以降は、上下最大200kbpsで使い放題 ・高速データ通信ON/OFF機能あり |
7GBまで高速プラン | 3,300円 | 2,585円 | データ通信量7GBまで 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps ・7GB以降は、上下最大200kbpsで使い放題 ・高速データ通信ON/OFF機能あり |
10GBまで高速プラン | 3,300円 | 3,190円 | データ通信量10GBまで 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps ・10GB以降は、上下最大200kbpsで使い放題 ・高速データ通信ON/OFF機能あり |
30GBまで高速プラン | 3,300円 | 7,480円 | データ通信量30GBまで 下り最大150Mbps/上り最大50Mbps ・30GB以降は、上下最大200kbpsで使い放題 ・高速データ通信ON/OFF機能あり ・24時間制限解除クーポン利用不可 |
上り高速プラン | 初期費用 | 月額料金 | 通信速度 |
---|---|---|---|
10GBまで上り高速プラン | 3,300円 | 2,145円 | データ通信量10GBまで 下り最大200Kbps/上り最大50Mbps ・10GB以降は、上下最大200kbpsで使い放題 ・高速データ通信ON/OFF機能あり ・24時間制限解除クーポン利用不可 |
30GBまで上り高速プラン | 3,300円 | 3,960円 | データ通信量30GBまで 下り最大200Kbps/上り最大50Mbps ・30GB以降は、上下最大200kbpsで使い放題 ・高速データ通信ON/OFF機能あり ・24時間制限解除クーポン利用不可 |
通信速度と通信容量を求めると料金も高くなっていくので、ちょっと面倒ですが、元々のドコモhome5GのSIMと2枚使いでも良いかもしれませんね。
インターリンクLTE SIMは以下のサイトから詳細確認やお申込みが可能です。
ASAHIネット LTE「ANSIM」
ANSIMは大手プロバイダのASAHIネットがdocomo回線網を利用して提供するSIMサービスです。
現在はASAHIネット会員以外の「通話SIM」および「データSIM(SMSあり)」プランの申し込みは受け付けていないようですが、ASAHIネット会員でなくても「データSIM(SMSなし)」プランの申し込みは可能なようです。
以下の料金プランが用意されています。
データSIMプラン | データ通信量 | 月額(SMSあり) | 月額(SMSなし) |
---|---|---|---|
3ギガプラン | 月間 3GB | 1,122 円 | 990 円 |
7ギガプラン | 月間 7GB | 2,310 円 | 2,178 円 |
20ギガプラン | 月間 20GB | 4,862 円 | 4,730 円 |
50ギガプラン | 月間 50GB | 11,682 円 | 11,550 円 |
1日110MBプラン | 1日 110MB | 1,122 円 | 990 円 |
通話SIMプラン | データ通信量 | 月額 |
---|---|---|
3ギガプラン | 月間 3GB | 1,760 円 |
7ギガプラン | 月間 7GB | 2,948 円 |
20ギガプラン | 月間 20GB | 5,500 円 |
50ギガプラン | 月間 50GB | 12,320 円 |
1日110MBプラン | 1日 110MB | 1,760 円 |
サービス開始月は月額無料
ASAHIネット LTE ANSIMで固定IPアドレスの提供を受けるには別途オプションに加入する必要があります。
オプション加入にも初期費用880円が必要になります。
詳細はASAHIネット LTE ANSIMホームページにてご確認ください。
イプシム
イプシムは固定IPアドレスの提供をしているSIMの中で最安を謳っています。
イプシムでは以下の料金プランが用意されています。
プラン名 | 基本料金 | 固定IP利用料 | 月額料金合計 | 通信速度 |
---|---|---|---|---|
無制限プラン | 539円 | 1枚目550円 | 1,089円 | 送受信最大200kbps |
IoTプラン (100MB) | 605円 | 1,155円 | 受信最大450Mbps 送信最大50Mbps ※月間データ容量超過後は 送受信最大200kbps | |
1GBプラン | 759円 | 1,309円 | ||
3GBプラン | 913円 | 1,463円 | ||
5GBプラン | 1,309円 | 1,859円 | ||
7GBプラン | 1,749円 | 2,299円 | ||
10GBプラン | 2,299円 | 2,849円 |
詳細はイプシムホームページにてご確認ください。
まとめ
現段階ではドコモhome5Gでは固定IPアドレスの提供はされていません。
ドコモhome5Gを使いながら固定IPアドレスを使う方法は
- VPNを利用した固定IPアドレスの提供サービスを利用する
- 固定IPアドレスの提供をしているSIMを契約する
上記の二通りあります。
ドコモhome5Gの月額に1,000円弱の金額を加算するだけで利用でき、SIMの差し替えなどの必要もない、VPNを利用した固定IPアドレスの提供サービスを利用する方が導入障壁は低いでしょう。
データの通信容量や通信速度などを含めて考えても、ドコモhome5Gの無制限を活かして簡単に固定IPを使えるのでVPNサービスはそういった面でもおすすめです。
ですので、まずは無料期間のあるインターリンク社の「マイIP」などのサービスを使って、実際に利用できるかどうか試してみても良いでしょう。
インターリンク社の「マイIP」や「セカイVPN」ではVPNを利用した固定IPアドレスの提供をしており、最大2ヵ月間、無料でサービスを体験することが可能です。
また、グローカルネット社の「Glocal VPN」は、無料期間はありませんが、インターリンク社のサービスよりも安価で固定IPの利が用できたり、複数人で利用したい方向けのプランもあります。
以下に再度まとめておきますので、参考にしてみてください。
これからドコモhome5Gの申し込みをお考えの方は下記のページからお申込みが可能です。