FAXの通信料の計算方法は?受信するのも料金がかかるの?

FAXの通信料の計算方法は?受信するのも料金がかかるの?

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「FAXの導入を検討しているが、通信料などのランニングコストがどのくらいかかるのか気になる」という方も少なくないでしょう。

事業でFAXを頻繁に利用するような場合、「なるべく通信料を安く抑えたい」というのが正直なところではないでしょうか。

FAXの通信料は送信時のみ発生し、受信時に関しては通信料は特にかかりません。
ただし、リース契約でFAX複合機の利用する場合には「カウンター料金」というものがかかってきます。

近年はパソコンやスマホでFAXの送受信ができる「インターネットFAX」というサービスもあり、インターネットFAXの場合は料金プランによって「月〇〇枚まで送受信無料」というものもあります。

本記事ではFAXの通信料の計算方法や、通信料の節約方法について解説していきます。

※本記事で紹介する情報は2024年4月時点の情報です。
本記事で紹介する料金は特別な記載がない限りすべて税込み表記です。

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目次

FAXの通信料は?

FAXの通信料は前述したように基本は送信時のみ発生します。
送信にかかる料金は利用している回線によって異なりますので、ここでは主な3つの回線の通信料をご紹介します。

アナログ回線の場合

アナログ回線とは簡単に言うと従来の電話線です。
メタル線(銅線)を使って音声やFAXデータの通信を行います。

NTTの加入電話やISDNが一般的です。
NTTの加入電話・ISDNの月額基本料金や通信料、初期費用について以下にまとめます。

【一般家庭用の契約の場合】

スクロールできます
加入電話ISDN
基本料金1,595~1,870円/月3,058円/月
通信料全国一律 9.35円/3分全国一律 9.35円/3分
初期費用契約料:880円
施設設置負担金:39,600円
別途工事費がかかる場合あり
契約料:880円
施設設置負担金:39,600円
別途工事費がかかる場合あり

【法人・個人事業など事務用契約の場合】

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加入電話ISDN
基本料金2,530~2,750円/月3,883円/月
通信料
(通話料)
全国一律 9.35円/3分全国一律 9.35円/3分
初期費用契約料:880円
施設設置負担金:39,600円
別途工事費がかかる場合あり
契約料:880円
施設設置負担金:39,600円
別途工事費がかかる場合あり

FAX通信料は「FAXの送信にかかった時間x通話料」で計算されます。
そのため、1回のFAXの送信が3分以内でおさまれば、その通信料は9.35円ということになります。

アナログ回線やISDN回線はこれまで市外・県外通話など、相手先までの距離が離れるほど通話料(通信料)が高くなる仕組みとなっていましたが、2024年1月からIP網に移行しており、全国一律料金となり、利用しやすくなりました。

ただ、同じNTTのサービスのひかり電話などと比べると、まだ導入費用・通信料共に割高になっているので、固定回線を引いて電話やFAXを利用したい場合にはひかり電話の方がコストは抑えられるでしょう。

また、加入電話・ISDN共に施設負担金が不要のライトプランというものも用意されておりますが、この場合基本料金が200~300円ほど高くなります。

加えて、ISDNは2024年8月31日(土)をもって新規受付を終了、2028年12月31日(日)にサービス提供も終了となりますので、新たに固定電話やFAX開栓を契約するのであれば、別の選択肢を検討した方が良いでしょう。

ひかり電話の場合

ひかり電話とはNTTのフレッツ光回線を使った電話のサービスです。
アナログ回線とは異なり、音声やFAXデータをデジタル信号に変換して通信を行います。

IP電話の一種に分類されますが、プロバイダなどの事業者で提供される従来の「050」番号のIP電話ではなく、各地域の一般的な市外・市内局番(東京03など)で利用することができます。

通話品質も従来のIP電話と異なりアナログ回線と同等の高品質な通話が可能です。

ひかり電話の月額基本料金や通信料、初期費用について以下にまとめます。

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インターネット契約ありインターネット契約なし
基本料金550円/月2,750円/月
通信料
(通話料)
全国一律 8.8円/3分全国一律 8.8円/3分
初期費用契約料:880円
工事費:22,000円
契約料:880円
工事費:23,100円
※インターネット契約ありの場合は別途インターネットの月額料金がかかります。

ひかり電話の方がアナログ回線と比べて通信料・初期費用共に割安になっているのがわかりますね。

ひかり電話のFAX通信料もアナログ回線同様「FAXの送信にかかった時間x通話料」で計算されます。
そのため、1回のFAXの送信が3分以内でおさまれば、その通信料は8.8円ということになります。

これまでひかり電話はフレッツ光のインターネット回線のオプションサービスとしてのみ利用できるサービスでしたが、2023年3月31日から「ひかり電話ネクスト」というサービスの提供が開始され、インターネット契約をしなくても、ひかり電話のみの契約で利用ができるようになりました。

それまではインターネットを使わない方がひかり電話の利用をしたい場合、「フレッツ光ライト」というインターネットをあまり利用しない方向けのプランで契約をして、ひかり電話を利用するしかありませんでした。

そのため、月額料金が若干割高だったり、手続きや毎月の料金の確認なども若干ややこしくなっていましたが、ひかり電話ネクストが提供開始されたことにより、月額料金もより安価になり導入がしやすくなりました。

電話機・FAX機も基本的に従来の一般的な電話機・FAX機で利用することができます。

よって、新規で固定電話やFAX用の回線を引く際には今後さらにひかり電話が選ばれるようになっていくでしょう。

ひかり電話でのFAXについては下記の記事も参考にしてみてください。

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インターネットFAXの場合

インターネットFAXとはその名の通りインターネット経由でFAXの送受信ができるサービスです。

インターネットが利用できる環境さえあればパソコンやスマートホンからPDFなどのデータに変換したFAXデータの送受信することができるので便利です。

PCやスマホで作成したデータをそのまま送信したり、受信したデータをそのままPCやスマホ上で確認できたり、FAX機やプリンターなどを用意して都度印刷する必要も無くペーパーレス化につながるというのもメリットと言えるでしょう。

ただ、逆を言えば紙ベースのデータを送信したいときには一度その書類をスキャンしてPDF化する必要があったり、印刷が必要なデータなどもあったりするかと思いますので、業務上、紙ベースでのやり取りが多くなるような場合は手間になってしまう場合もあるでしょう。

インターネットFAXで有名な「eFax」と「jFAX」の月額基本料金や通信料、初期費用について以下にまとめますので、インターネットFAXを検討される方は参考にしてみてください。

【eFaxの場合】

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eFaxPlus1800eFaxPlus3600
基本料金【月払い】1,980円/月
【年払い】19,800円/年
【月払い】3,960円/月
【年払い】39,600円/年
通信料送信・受信共に
毎月150ページまで無料
151ページ目以降 11円/ページ
送信・受信共に
毎月350ページまで無料
351ページ目以降 11円/ページ
初期費用登録手数料:1,100円登録手数料:1,100円
※両プラン通信時間60秒ごとに1ページとして計算されます。

【jFaxの場合】

jFax
基本料金【月払い】1,089円/月
【年払い】12,980円/年
通信料【送信】毎月50ページまで無料
51ページ目以降 11円/ページ
【受信】毎月100ページまで無料
101ページ目以降 11円/ページ
初期費用登録手数料:1,100円
※通信時間60秒ごとに1ページとして計算されます。

eFax・jFax共にこれまでご紹介したアナログ回線やひかり電話と比べて初期費用も安く、導入しやすいと言えるでしょう。
特に月間50~150ページの送受信で収まるようであれば、通信費もかなり削減できそうですね。

eFaxは47都道府県の市外局番でと050番号から電話番号の選択が可能で、jFaxはeFaxの簡易版のようなサービスで、03・06の市外局番(※条件あり)か050番号のみの選択肢になります。
一般の市外局番で利用できるというのもビジネスシーンにおいてはうれしいポイントです。

注意点としては、インターネットFAXはあくまでもFAX機能のみになりますので、固定電話として利用することはできません。

固定電話の利用もしたいという方は、ひかり電話などをご検討された方が良いでしょう。
電話のみひかり電話でFAXはインターネットFAXという使い方でも良いかもしれませんね。

固定電話もFAXも実機を一切置きたくないという方はクラウドフォン+インターネットFAXという使い方でも良いでしょう。

eFaxやjFaxは下記バナーから詳細確認やお申込みが可能ですので参考までにどうぞ。

以下の記事でクラウドフォンについても解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

FAXの受信にかかる料金はあるの?

前項まででわかるように、アナログ回線やひかり電話の場合にはFAXは送信時のみ通信料が発生し、受信時には料金は発生しません。

インターネットFAXの場合は利用するサービスによって、都度受信料が発生する場合や無料分をオーバーした分だけ受信料が発生する場合があります。

ただし、アナログ回線やひかり電話の場合でも、リース契約の複合機を利用する場合には、受信したFAXを印刷することで「カウンター料金」という料金が発生します。

ここからはカウンター料金について見ていきましょう。

カウンター料金とは

事務所にFAX機能付きの複合機をリースで導入する際には、リース会社と「カウンター保守契約」を結ぶのが一般的です。

この場合、トナーの交換やメンテナンス費用などは無料となりますが、カウンター料金が発生してきます。

カウンター料金とは、リースの複合機で印刷を行う度に発生する料金で、1枚印刷するごとに料金が発生します。

これが、通常の印刷やコピーだけでなく、受信したFAXを印刷する際にも発生するのです。

カウンター料金は印刷した枚数に応じて課金され、モノクロ・モノカラー・フルカラーなど印刷の種類で金額が異なります。

具体的な金額はリース会社にもよりますが、一般的な相場を以下にまとめます。

1枚あたりのカウンター料金の目安
モノクロ約2~3円
モノカラー
(2色カラー)
約5~10円
フルカラー約15~25円

月間の印刷枚数をリース会社が確認し、リース代金とは別にカウンター料金が月々請求されます。

カウンター料金を抑えるには

カウンター料金が発生するのはあくまでも「印刷した場合」だけです。

そのため無駄なカウンター料金をかけないためには、「必要のないものは印刷しない」ことです。

これには以下のような方法が有効です。

  • FAXの自動印刷設定を解除(OFF)にする
  • 受信したFAX内容を確認してから印刷する
  • PC-FAX機能を利用する

それぞれ解説します。

FAXの自動印刷設定を解除(OFF)にする

FAX複合機は初期設定で、受信したFAXを自動印刷する設定になっていることが多いです。

そのため、FAXを受信する度に自動で印刷され、その都度カウンター料金が発生してしまいます。
不要なFAXDMなどが送られてくることも少なくありませんし、そういった不要なデータが自動印刷されて都度カウンター料金がかかってしまうのはもったいないですよね。

自動印刷設定を解除し、手動での印刷設定に切り替えれば、FAXを受信しても自動では印刷されないので、無駄なカウンター料金の発生を防ぐことができます。

手動での印刷設定機能の名称は「見るだけ受信機能」「見てから印刷機能」など、メーカーによって異なります。

設定の変更方法も複合機のメーカーや機種によって異なりますので、取扱説明書を確認するか、リース会社に確認してみてください。

なお、自動印刷設定でも、印刷時のカラー設定をモノクロにしておくことでカウンター料金を抑えることもできます。

カウンター料金はカラーのほうが高いので、これだけでもかなりコストを下げられます。

「いちいちデータを確認してから印刷するのは面倒」「印刷する必要なデータの印刷漏れが心配」という場合は、この方法でも良いでしょう。

受信したFAX内容を確認してから印刷する

前項のように自動印刷設定を解除した場合には複合機のタッチパネルディスプレイに受信内容のプレビューができます。
プレビューで内容を確認し、必要なFAXだけを選択して印刷すれば無駄な印刷を削減できます。

なお、不要なFAXについては、プレビュー画面からそのまま削除できる複合機が多いです。
確認時にそのまま削除してしまえば、誤って不要なFAXを印刷してしまう心配も減るでしょう。

機種によっては希望のページだけ印刷することも可能なので、「1通のFAXのうち1ページだけを印刷したい」「表紙(送り状)は印刷しなくていい」というときも便利です。

詳しい操作方法は複合機により異なりますので、これも取扱説明書を確認するか、リース会社に確認してみてください。

PC-FAX機能を利用

PC-FAXとは、パソコンと複合機を連携させてFAXを送受信・操作する機能です。
受信したFAXの内容をパソコンで確認し、必要なFAXだけ印刷することができます。

前項のプレビュー機能とやっていることは同じですが、パソコンから確認・操作できるので、いちいち複合機まで行って確認をする必要がなくなります。

「複合機の設置場所が遠い」場合にも便利ですし、複合機のタッチパネルやディスプレイはパソコンの画面と比べると小さく、マウスやキーボードで操作ができる点も使いやすいでしょう。

また、パソコンからFAXを送信することもできます。

「パソコンからFAXを送信する」というと、インターネットFAXサービスを想像する方も多いと思いますが、PC-FAXはアナログやひかり電話などのFAX回線を利用してFAXを送受信します。

そのためインターネットFAXとは違い、利用する場合にはFAX機または複合機(PC-FAX機能がついているもの)が必要です。

ここまでに挙げたように自動印刷を解除したり、プレビュー機能やPC-FAX機能を使って必要なFAXだけを印刷するようにすることで、カウンター料金だけではなく紙やトナー・インクも節約できます。

無駄な費用だけでなく、資源の節約にもつながるので活用してみてください。

複合機はカウンター料金削減が削減可能な機種を選ぼう

前項でご紹介したような機能はどの複合機にも必ず備わっているわけではありません。

複合機をリースする際には「自動印刷のON・OFFが可能な機種か」「PC-FAXに対応している機種か」などを確認した上で契約することをおすすめします。

もしくは、「スリホ」というレンタル料金以外は一切不要で複合機のレンタルできるサービスもあります。
カウンター料金、インク代、メンテナンス出張費、本体交換代金、送料、消耗品代金などが全て無料(※インク・トナーの上限本数が決まっているプランの場合、追加料金が発生する場合あり)で利用することができますので、このようなサービスを検討してみても良いでしょう。



また、インターネットFAXのサービスであれば、PCやスマホで受信データの確認や保存ができ、本当に印刷しないといけないデータだけ印刷すれば良いので、この場合も複合機をリースしたとしてもカウンター料金の削減につなげることが可能です。

まとめ

FAXの通信料は、アナログ回線やひかり電話の場合、送信時にかかった時間×通話料で計算され、受信時には料金は発生しません。

法人や個人事業主など業務用での利用においてはひかり電話の方が導入費用やランニングコストを抑えることができますので、固定回線を引くのであればひかり電話を検討してみてください。

インターネットFAXの場合は利用するサービスによっても異なりますが、eFaxやjFAXなどは一定枚数の送受信までは無料ですから、送受信がその範囲内で収まれば月額料金のみでFAXを利用できることになりますので、かなりのコストを抑えられるでしょう。

固定電話を利用しない場合や、実機は邪魔だから設置したくない場合、とにかくコストを抑えたい場合などにはインターネットFAXを検討してみても良いのではないでしょうか。

複合機をリースする際には、コピーやFAXでの利用にかかわらず印刷する度に通信料やリース料とは別でカウンター料金が発生することも覚えておきましょう。

カウンター料金を抑えるには、「自動印刷機能を解除する」「プレビュー機能を利用する」「PC-FAX機能を利用する」などの方法を活用することが有効です。

「スリホ」などの定額刷り放題サービスを活用するのも良いでしょう。

また、ひかり電話で事業用のFAX番号や電話番号の新規取得をお急ぎの方は以下の窓口がおすすめです。

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この記事を書いた人

IT系の上場企業の管理職でライフラインやインターネットなどについて見識を深めました。
自身の紹介する商品を10年以上の期間で数万人に使って頂いた経験を活かし、ユーザー目線で鋭い角度で商品を比較します!

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