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【ひかり電話】FAXは使えるの?方法は?特別な手続きは必要?
昨今「インターネット回線を引く」=「光回線を引く」とイメージされる方も多いのではないでしょうか。
「フレッツ光」に限らず、フレッツ光の回線を利用した「光コラボ」や「auひかり」「NURO光」などのNTT以外の事業者が提供する独自の光回線の普及や、ケーブルテレビ(CATV)でも光回線でのインターネット提供が始まっていたり、「インターネット回線を引く」=「光回線を引く」というのが当たり前になっていると言えるでしょう。
それに伴い、固定電話やFAXを利用する場合も、光回線のオプションサービスとして一般の固定電話と同等の内容で使える光電話で利用されることが多くなっています。
特に、法人や個人事業主の場合は、ビジネスホンや業務用FAXなどもアナログ回線とほぼ変わらずに利用することができるNTTの「ひかり電話」が選ばれることが多いです。
2023年3月31日より「ひかり電話ネクスト」というサービスが開始し、インターネット契約がなくてもひかり電話を利用することができるようになり、固定電話やFAXを利用する際の電話回線として、今後もさらに選ばれることが多くなっていくでしょう。
携帯電話の普及に伴い、一般家庭では固定電話やFAXを利用することも少なくなってきていますが、法人や個人事業主などビジネスシーンにおいてはまだまだ固定電話やFAXは必要とされています。
法人や個人事業主の方が「ひかり電話」で固定電話やFAXを新規で利用される際には
「ひかり電話でFAXは使えるの?」
「FAXはどんなものでも使えるの?」
などの疑問を持たれることもあるでしょう。
結論としてはひかり電話でも問題なくFAXの利用は可能です。
本記事ではひかり電話でのFAXの利用について詳しく解説していきます。
※本記事で紹介する情報は2024年4月時点の情報です。
※本記事で紹介する料金は特別な記載がない限りすべて税込み表記です。
また、事業用のFAX番号や電話番号の新規取得をお急ぎの方は以下の窓口がおすすめです。
ひかり電話でも問題なくFAXは使える!
前述したようにひかり電話でも従来のアナログ回線と同様に問題なくFAXの利用が可能です。
ここでは
- アナログ電話で使用していたFAX機の交換は必要なのか
- FAXにはどのように接続したらいいのか
など
導入時の良くある疑問について解説してきます。
ひかり電話にしたらFAX機の交換は必要?
従来のアナログ電話でFAXなどを使っていた場合でも基本的にFAX機の交換は必要ありません。
ただし、FAX機の規格には「G3」「スーパーG3」「G4」の3通りがあり、この規格によっては使えない場合があります。
それぞれの特徴を以下にまとめます。
規格 | ひかり電話対応 | 特徴 |
---|---|---|
G3 | 〇 | 従来のアナログ回線を利用したFAXの通信規格で、書面データをいったん音声データに変換した上で送信し、相手先FAX機器での受信時に再び書面データに変換して印字する仕組みです。 このG3はアナログ回線に限らず、ひかり電話でも特に問題なく利用できます。 |
スーパーG3 | △ | この規格はG3規格と送受信の仕組みはまったく同じですが、通信速度のみ高速化が図られているものです。 基本的な仕組みはG3と同じなので、ひかり電話でも基本的に利用可能ですが、通信環境によっては利用できない場合があります。 |
G4 | × | ISDN回線を利用したFAX通信の規格を指します。 G4規格はISDN回線専用で、アナログ回線や光回線では通信を行えません。 |
なお、G3FAXであっても、FAX送信先(相手)がISDN回線を利用しており、かつ以下のケースに該当する場合は、FAX送信ができません。
- 送信先のG4FAXが「電話着信のみ許容」の設定をしている場合
- 送信先のFAXが接続されているターミナルアダプタが「HLCあり」に設定されている場合
FAX機の接続方法
次に、FAX機の接続方法について、アナログ回線やISDN回線の場合の接続方法から順番に見ていきましょう。
アナログ回線の場合
アナログ回線の場合は図のように、室内の壁に設置されている電話用のモジュラージャックからFAX機に電話線を接続するだけでOKです。
電話とFAXの番号を別の番号で契約する場合は、アナログ回線を2回線分契約し、各電話番号の電話線のモジュラージャックから電話機とFAX機に電話線を接続します。
ISDNの場合
ISDN回線は1回線で電話用とFAX用の2番号を分けて利用することができます。
ISDN回線の場合の接続方法は、壁のモジュラージャックと電話機・FAX機の間に「ターミナルアダプタ(以下TA)」という機器を接続し、TAの電話線ジャックから電話機・FAX機に接続します。
1番号しか利用しない場合も同様です。
ひかり電話の場合
ひかり電話も1回線で電話用とFAX用の2番号を分けて利用することができます。
ひかり電話の場合の接続方法は室内に引き込んだ光回線を光コンセントを経由してまず回線終端装置(ONU)に接続します。そこからLANケーブルをひかり電話対応機器(ひかり電話ルーター)に接続し、光電話対応機器の電話線ジャックから電話機やFAX機に接続します。
ひかり電話のFAX通信料
ひかり電話の場合は「FAXの通信料も安い」ということを聞いたことがあるという方も少なくないでしょう。
実際にひかり電話の通話料(通信料)はアナログ回線やISDN回線などと比べて安く使えるようになっています。
アナログ・ISDN回線はこれまで固定電話同士の通話の場合、市外通話・県外通話と相手先までの距離によって通話料が高くなる仕組みになっていましたが、2024年1月よりIP網へ移行したことにより、ひかり電話同様、全国一律の料金が適用されるようになりました。
それでもなお、ひかり電話の通話料の方が安く設定されています。
アナログ・ISDN回線とひかり電話の通信料の比較
アナログ・ISDN回線とひかり電話との通信料を比較してみましょう。
以下の表のアナログ・ISDN回線の通信料はIP網移行後の料金になります。
アナログ・ISDN | ひかり電話 | |
---|---|---|
固定電話への通話料 | 全国一律 9.35円/3分 | 全国一律 8.8円/3分 |
携帯電話への通話料 | 17.6円/1分 | 17.6円/1分 |
IP電話への通話料 (050番号) | 11.55円/1分 | 11.55円/1分 |
このように、現在は固定電話の通話料のみひかり電話の方が安い設定となっています。
FAXの通信料は、「固定電話への通話料 × 送信にかかった時間」で計算されますので、固定電話の通話料が安いひかり電話の方がFAXの通信料も安いということになります。
ひかり電話はオプション料金も安い
また、法人や個人事業での利用においても多く利用されるナンバーディスプレイやボイスワープなどのオプションサービスの料金もアナログ・ISDN回線の事務用契約と比べて、ひかり電話の方が安く使えるようになっています。
アナログ・ISDN | ひかり電話 | |
---|---|---|
ナンバーディスプレイ | 1,320円/月 | 440円/月 |
ボイスワープ | 880円/月 | 550円/月 |
キャッチホン | 330円/月 | 330円/月 |
さらにひかり電話では利用用途に合わせて4つのプランからプランを選ぶことができます。
ビジネスホンなどを利用するような比較的規模の大きい事務所になると、ひかり電話オフィスという契約が必要になり、また話は変わってくるのですが、そのような使い方をされない比較的小規模な法人や個人事業主であれば、ひかり電話エースがおすすめです。
インターネットの契約もフレッツ光で行い、オプションとしてひかり電話を使う場合と、ネットを使わずひかり電話のみで使う場合で基本料金が異なりますので、それぞれの基本料金をご紹介します。
ネットあり | ネットなし | 内容 | |
---|---|---|---|
基本プラン | 550円 | 2,750円 | 基本料金のみ、通話料やオプション料金は別途加算 |
ひかり電話エース | 1,650円 | 3,850円 | 528円分の通話料(最大3時間相当)と以下6つのオプションサービスが含まれる(選択可) ・ナンバー・ディスプレイ ・ナンバー・リクエスト ・キャッチホン ・ボイスワープ ・迷惑電話お断りサービス ・着信お知らせサービス |
安心プラン | 1,540円 | 3,740円 | 1,408円分の通話料(最大8時間相当)が含まれる |
もっと 安心プラン | 4,290円 | 6,490円 | 5,280円分の通話料(最大30時間相当)が含まれる |
このように、ひかり電話エースは上記6つのオプションの中から必要なものだけを選択して利用することが可能です。
基本プランでナンバーディスプレイとボイスワープを希望する場合、440円+550円で990円が基本料に加算されることになります。
ひかり電話エースは基本プランの料金にプラス1,100円で最大3時間分の通話料も含まれますので、オプションサービスを2つ以上利用する場合はひかり電話エースの方がお得ですね。
ひかり電話での固定電話・FAXのはじめ方
ここからはひかり電話での固定電話やFAXの始め方を解説していきます。
フレッツ光の契約が無い場合と既にある場合で手続きの方法も変わってきますので、それぞれ見ていきましょう。
フレッツ光の契約が無い場合
フレッツ光の契約が無い場合は新規で申し込みと開通工事が必要です。
電話やFAXのみ利用したい場合と、インターネットの利用もしたい場合で料金などが変わってきますので、それぞれ見ていきましょう。
ひかり電話(電話やFAX)のみ利用したい場合
ひかり電話は今までフレッツ光のインターネット回線のオプションサービスとしてのみ利用できるサービスでしたが、記事冒頭でもお伝えしたように、2023年3月31日から「ひかり電話ネクスト」というサービスの提供が開始され、インターネット契約をせずにひかり電話のみの契約で利用ができるようになりました。
それまではインターネットを使わない方がひかり電話の利用をしたい場合、「フレッツ光ライト」というインターネットをあまり利用しない方向けのプランで契約をして、ひかり電話を利用するしかありませんでした。
そのため、月額料金が若干割高だったり、手続きや毎月の料金の確認なども若干ややこしくなっていましたが、ひかり電話ネクストが提供開始されたことにより、月額料金もより安価になり導入がしやすくなりました。
尚、フレッツ光ライトはひかり電話ネクストの提供開始と同時に新規受付を終了しており、2025年3月31日には現在利用中の方へのサービス提供も終了となります。
よって、ひかり電話のみ利用したい場合はひかり電話ネクストを申し込みましょう。
ひかり電話ネクストの月額料金と初期費用を以下にまとめておきますので参考にどうぞ。
光電話ネクスト | |
---|---|
月額料金 | 2,750円~ |
工事費 | 23,100円 |
契約料 | 880円 |
※工事費は初回一括請求か分割請求か可能です。
契約料は初回1回のみ必ず発生します。
インターネットも利用したい場合
ひかり電話とインターネットの両方を利用したい場合は、フレッツ光ネクストの申し込みをし、オプションでひかり電話を申し込みます。
フレッツ光ネクストの最大通信速度は上下最大1Gbpsの高速通信(マンションタイプの場合50Mbps~100Mbpsのみ対応の設備あり)で、より高速な通信を求めるのであればフレッツ光クロス(※提供エリアの確認が必要)で申し込むと上下最大10Gbpsの超高速通信でインターネットの接続が可能となります。
NTT東日本とNTT西日本で設定されている料金が異なりますので、以下に一般的なフレッツ光ネクストの料金をまとめておきますので参考にどうぞ。
【NTT東日本の場合】
ファミリータイプ (戸建て) | マンションタイプ (集合住宅) | |
---|---|---|
インターネット月額料金 (ファミリー/マンションギガライン) | 5,940円 | 3,355円~4,455円 |
ひかり電話月額料金 | 550円~ | 550円~ |
工事費 | 22,000円 | 22,000円 |
契約料 | 880円 | 880円 |
※工事費は初回一括請求か分割請求か可能です。
契約料は初回1回のみ必ず発生します。
【NTT西日本の場合】
ファミリータイプ (戸建て) | マンションタイプ (集合住宅) | |
---|---|---|
インターネット月額料金 (ファミリー/マンション スーパーハイスピードタイプ隼) | 5,940円 | 3,520円~4,950円 |
ひかり電話月額料金 | 550円~ | 550円~ |
工事費 | 22,000円 | 22,000円 |
契約料 | 880円 | 880円 |
※工事費は初回一括請求か分割請求か可能です。
契約料は初回1回のみ必ず発生します。
いずれの場合もインターネットに接続するためには上記料金に加えてプロバイダ契約が必要となりますので覚えておきましょう。
また、インターネットを有線接続だけでなく無線接続(Wi-Fi)したい場合には、別途無線ルーターが必要になります。
無線ルーターはNTTのレンタルもありますが、家電量販店やネット通販でも購入可能です。
手続きの流れ
ひかり電話ネクストやフレッツ光ネクストの申し込み手続きの流れは下記の流れで進みます。
まずは申し込み窓口から新規の申し込みをします。
申し込み内容について担当スタッフから申し込み内容の確認の連絡が入ります。
申し込みから3日~10日程度で電話番号の通知と工事日調整の連絡が入ります。
無事工事が完了したらご利用開始です。インターネットを利用する場合は別途インターネットの接続設定を行う必要があります。
STEP3で通知された電話番号は工事完了まで確定ではありませんので注意しましょう。
事前に名刺などに番号を記載して印刷などしてしまっていると、万が一工事ができなかった際にはその番号は消滅してしまい、印刷代が無駄になってしまいます。
光回線の工事は、ファミリータイプの場合近くの電柱から室内に既存の配管やエアコンダクトなどから通して対応機器に接続する工事になります。
マンションタイプの場合は建物の集合設備から室内まで既存の配管を通して対応機器に接続する工事が基本です。
いずれも100%工事ができるというものでは無く、マンションタイプの設備が入っていたとしても建物の状況によって工事ができない場合もあります。
もし工事ができずに印刷代が無駄になってしまったとしても、NTTや申し込み受付を担当した代理店で補償・補填してくれることはありませんので覚えておきましょう。
これから新規でひかり電話ネクストやフレッツ光のお申込みをご希望であれば、下記の窓口がおすすめです。
お電話や問合せフォームだけでなく、LINEメッセージやLINEコールでも申し込み相談が可能なので、気軽に問い合わせることができます。
既にフレッツ光の契約がある場合
既にフレッツ光でインターネットを契約中の場合や、ひかり電話も契約中で電話番号を追加したい場合は、NTTの総合窓口の116番(携帯などからは0120-116-116)に電話すれば追加申し込みが可能です。
逆に言えば、既に契約中の場合は契約内容の変更となるため、116番以外では受け付けてもらえません。
ですので、既にフレッツ光の契約があり、ひかり電話の追加をしたい場合には116番に連絡しましょう。
ただ、一概にひかり電話を追加すると言っても現在ひかり電話を利用している場合としていない場合でも異なりますので、それぞれ見ていきましょう。
ひかり電話を利用していない場合
現在フレッツ光でインターネットのみ契約していて、ひかり電話の利用はしていなかったという場合は前述したように、116番に連絡をして「ひかり電話の追加申し込みをしたい」という旨を伝えましょう。
この場合も下記のようなパターンが想定されますので、参考にどうぞ。
また、ひかり電話を使用していない状態でひかり電話を追加する場合には、新たに光電話対応機器の設置が必要となりますので、申し込みしてすぐに使えるようになるわけではないことも覚えておきましょう。
ひかり電話を利用している場合
現在フレッツ光でインターネットとひかり電話で固定電話のみの利用をしている場合、固定電話とFAX番号が同じ番号で良ければ、電話機をFAX一体型の電話機に変更するだけでOKです。
ただし、この場合は電話で通話中であればFAXの送受信は出来ず、FAXの送受信中は電話での通話や着信もできないので覚えておいてください。
次に、ひかり電話を現在1番号のみ利用中でFAX専用の番号を追加で取得したい場合は、前項でもご紹介したマイナンバー(110円)+ダブルチャネル(220円)を追加で申し込みすれば取得できます。
マイナンバーだけでも番号の追加は可能ですが、その場合1チャネルのみの通信となるため、どちらかの番号で通話中やFAX通信中だともう片方の番号は通話や送受信ができません。
そのため電話をしながらFAXの送受信もしたい場合やその逆も然りでダブルチャネルが必要になります。
また、ひかり電話では最大で5つまで電話番号を取得することはできます(1番号追加につき110円/月)が、同時に通話できるのはダブルチャネルの利用で2番号までとなります。
3番号以上を3チャネル以上で利用したい場合(3番号以上を同時に使えるようにしたい場合)には、前項でご紹介しているひかり電話オフィスの契約が必要になります。
まとめ
ひかり電話でも問題なくFAXを利用することができます。
新たに電話やFAX用の回線を導入するのであれば、通話料もお得に使えるひかり電話がおすすめです。
現在フレッツ光でインターネットを既に利用していて、ひかり電話を追加したい場合は、NTTの総合窓口の116番(携帯などからは0120-116-116)で追加申し込みが可能です。
フレッツ光を未導入で新規で契約したい場合も116番で申し込みできますが、電話が繋がりづらいことも多いので、お急ぎの場合や、まず相談してから進めたいという方は以下の窓口がおすすめです。
お電話や問合せフォームだけでなく、LINEメッセージやLINEコールでも申し込み相談が可能なので、気軽に問い合わせることができます。