水道水に含まれるPFOSは浄水器で除去できる？体への影響は？

国際的に規制されているPFOS・PFOAなどの有機フッ素化合物(PFAS)が日本の河川や水道水で検出されています。

水道水からPFOSやPFOAを摂取してしまうと健康へはどのような影響があるのでしょう？

浄水器で水道水に含まれるPFOSなどの不純物を取り除くことができるのか解説します。

PFOS・PFOAは有機フッ素化合物(PFAS)の一種

PFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)は有機フッ素化合物(PFAS/ピーファス)の一種です。有機フッ素化合物は耐熱性や耐薬品性に優れていることから界面活性剤や半導体用反射防止剤など様々な分野で使用されてきました。

『永遠の化学物質』と言われるPFOS・PFOAは分解されにくく、これらが含まれる製品が破棄されると、その環境残留性や有毒性の疑いがあることから国際的に製造が禁止されています。

日本でもPFOS・PFOAの製造・輸入は法律で禁止されています。

PFOSとは

PFOSはパーフルオロオクタンスルホン酸(Per Fluoro Octane Sulfonicacid)の略称。

1940年代にアメリカで開発された物質で、撥水性・撥油性・耐熱性・耐薬品性に優れているため撥水剤や泡消化薬剤などに使われてきましたが、現在では健康リスクが疑われ「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約（POPs条約）」で国際的に製造などが規制されています。

PFOAとは

PFOAはパーフルオロオクタン酸(Per Fluoro Octane Acid)の略称。

PFOSと同じような性質を持っていてフッ素樹脂塗料などに使用されてきましたが、同じく健康リスクを指摘され使用を廃止する企業が増えています。

日本ではPFOSとともに製造・輸入禁止に。

PFOS・PFOAが健康に与える影響

PFOS・PFOAが人の体に及ぼす影響についても注目されています。

動物実験では、肝臓の機能低下や体重減少などの影響があることが明らかに。

また人体では発がん性、免疫系への関連やコレステロール値の上昇などの影響が懸念されています。

PFOS・PFOAは新生児にも悪影響

人間の母体や赤ちゃんでの研究結果は少ないものの、ラットやマウスなどの動物実験では、母親にPFOS・PFOAを与え胎盤を通して胎児の体に入ると甲状腺ホルモンの分泌や脂肪の代謝が阻害され発育に悪影響と考えられています。

さらに胎児の出生体重が減少することも分かっています。

人間の赤ちゃんでも、お母さんの血液中にPFOSが1.0ng(ナノグラム)/mL増えるごとに赤ちゃんの体重が148.8gずつ減るという研究結果が。お腹の中の赤ちゃんのことを考えるとPFOS・PFOAは気をつけたい物質ですね。

参考：北海道大学環境健康科学研究教育センター：フッ素化合物(PFOS)が胎児の成長を妨げる

PFOS・PFOAが日本の水道水に含まれている！？

実は日本の河川や地下水や水道水でPFOS・PFOAが検出されています。PFOS・PFOAが規制される前に製造され環境中に排出されたものは分解されにくく河川や地下水などに溶け出していることも。

日本の水道水では厚生労働省によって令和2年4月1日からPFOS・PFOAを水質管理目標設定項目に追加し、目標値が50ng(ナノグラム)/L以下に設定されています。

この数値は体重50kgの人が生涯にわたって毎日2リットルの水道水を飲んだとしても、健康に悪影響のない濃度と言われています。

日本の水道水はきちんと殺菌管理され安全に飲めると言われているものの、残留塩素やトリハロメタンといった物質のほかにもPFOS・PFOAなどの化学物質、大腸菌などの細菌類がゼロではありません。

健康のことを考えるとそのまま飲むことはせず、浄水器などで不純物を除去して飲むのが安心です！

PFOS・PFOAを浄水器で除去することはできる？

水道水に含まれるPFOS・PFOAは浄水器で除去することができますが、PFOS・PFOAを除去できる浄水器は少ないのが現状。

浄水器を検討している人はPFOS・PFOAの除去に対応しているかも要チェック！

ちなみに、「JIS規格」の品質検査17項目の中にPFOS・PFOAは含まれていないので注意。

PFOSを除去できる浄水型ウォーターサーバー

浄水器の他に浄水型のウォーターサーバーで水道水からPFOS・PFOAを除去することができます。

浄水型ウォーターサーバーを選ぶ時にも、月額料金の安さは大事ですが浄水項目にも着目して選ぶと水道水を安心して美味しく飲むことができます 

Locca(ロッカ)

ウォーターサーバーシェアNo.1のプレミアムウォーターから発売された浄水型ウォーターサーバーのLocca(ロッカ)。

コンパクトな卓上タイプのlitta(リッタ)、スリムな床置きタイプのSlim-R(スリムアール)の2タイプあり、どちらも月額料金が3,000円以下の定額で業界最安級！

浄水項目も多くlitta(リッタ)は29項目、Slim-R(スリムアール)は28項目でどちらもPFOS・PFOAの除去に対応しています。

litta(リッタ)、Slim-R(スリムアール)の詳細はLocca(ロッカ)の公式ページからチェックできます！

エブリィフレシャス

エブリィフレシャスもPFOS・PFOAの除去に対応した浄水型ウォーターサーバー。

機種は卓上タイプのmini、床置きタイプのtall、カフェ機能のついたtall+cafeの3種類です。

エブリィフレシャスは6段階の温度調整がボタンで簡単にできるのと常温水が使えるのが魅力。

月額料金も3,300円とリーズナブル！