マンションのインターネット回線が遅い！解決策とは？

マンションのインターネット回線の「通信速度が遅い」ことや、「インターネットの接続が不安定なこと」でストレスを抱えている人は少なくありません。

 

一戸建て住宅と違って、マンションは1本のネット回線を共有しているなどのマンション特有の原因によって、インターネット回線の通信速度が遅くなるためです。

そのため、多くの人がインターネット回線を利用すると、通信速度が遅くなり、YouTubeなどの動画視聴やオンラインゲームがスムーズできない事態になります。

 

では、どうすればマンションのインターネット回線の通信速度が遅くならないようにできるのでしょうか？

それを知るためには、まずはマンションのインターネット回線が遅い原因ついて、理解しておくことが重要になります。

マンションのインターネット回線が遅い原因を理解しておくことで、その原因に対する改善策を実施できるためです。

 

この記事では、マンションのインターネット回線が遅い原因や、その解決策について詳細に解説していきます。

今住んでいるマンションのインターネット回線が遅いことで悩んでいる方は、この記事を参考にしてみてください。

マンションの通信速度が遅い原因とは？

住んでいるマンションのインターネット回線が不安定なため、通信速度が遅く「快適な速度でインターネットが利用できない」と悩んでいる方は多いです。

マンションには、インターネット回線が遅くなるマンション特有の原因があるためです。

その主な原因として以下の4つが挙げられます。

1. インターネット回線が備え付けられており無料のマンションである
2. 光回線でVDSL方式が使用されているマンション
3. IPv4で接続している
4. モバイルルーターや光回線終端機器が古い

マンションのインターネット回線が遅くなる上記の原因について詳しく解説していきます。

なお、インターネット上で主要コンテンツを楽しむために、必要な通信速度の目安を以下の表に記載しているので、あらかじめ確認しておいてください。

下り速度が30Mbps程度あれば、快適にコンテンツを楽しむことが可能です。

 

ただし、オンラインゲームの中でも、格闘ゲームやFPSを楽しみたい場合には、100Mbps程度の通信速度が必要になります。

インターネット回線が備え付けられているマンションである

本来インターネットを利用するためには、光回線やモバイルWiFi、CATV回線などのインターネット回線を、個別で契約する必要があります。

 

しかし、賃貸マンションなどには、建物自体に備え付けのインターネット回線が導入されているマンションがあり、そういったマンションはインターネット回線を自分で契約する必要がありません。

 

こういった賃貸マンションでは、インターネットの利用料金を支払うことなく無料でインターネット回線が使えます。

 

なぜインターネット回線が備え付けられており無料でインターネット回線を利用できるマンションの通信速度は、遅いケースがあるのでしょうか？

 

それは、マンションの管理会社や大家さんが契約しているインターネット回線のプランが、「最低通信速度の低価格プラン」で契約されているためです。

 

インターネットがすでに備え付けられているマンションの場合、契約しているプロバイダーやCATV会社の最低通信速度の低価格プランが、全戸に一括導入されているケースは珍しくありません。

特に大手のプロバイダと契約していない場合には、光回線であってもインターネット回線の通信速度が遅くなってしまう可能性が高いです。

 

このように、インターネット回線を無料で利用できるのは嬉しいことですが、契約しているプロバイダにより通信制限が設けられており、インターネットの通信速度が遅いとストレスを感じるのも無理はありません。

 

このため、インターネット回線が備え付けられており、無料でインターネットが利用できるマンションへの入居を検討している場合には、インターネット回線の通信速度が遅い可能性があることを考慮して、入居するかを決めることをおすすめします。

 

なお、インターネット回線が備え付けられているマンションのインターネット回線の通信速度が気になる場合は、内見の際にアプリなどで速度を実際に測ってみると安心です。

また、事前に賃貸不動産仲介会社に、あらかじめインターネットの通信速度を気にしていることを伝えるのも有効な手段と言えます。

光回線でVDSL方式が使用されているマンション

入居しているマンションが光回線を契約していても、「VDSL方式」を採用しているマンションの場合、インターネット回線の通信速度が遅くなるケースがあります。

 

「VDSL方式」とは、光回線の配線方式のひとつで、他に「光配線方式」や「LAN配線方式」という2種類があり、主にこの3種類の配線方式が使われることが多いです。

 

各配線方式の特徴は、以下の表になります。

上記の表からもわかるとおり、VDSL方式は光回線の配線方式の中で、下り最大通信速度が100Mbpsと最も低速であるため、最新の光回線が出せる通信速度を出せず、本来のポテンシャルを発揮できません。

しかも、VDSL方式は、同じ建物内でネット利用している入居者と速度を分配するため、利用者が多ければ多いほど通信速度がさらに低下します。

 

このため、「VDSL方式」を採用しているマンションの場合、インターネット回線の通信速度が遅く、ストレスを感じている方も多いです。

 

例えば、入居者数が多いファミリー層が住むマンションがVDSL方式を採用している場合、インターネット利用者も多いため、YouTubeやNetflixなどで動画視聴使用としても動画がずっと固まり視聴できないばかりか、インターネット検索もスムーズに検索できないといった絶望的な速度になってしまいます。

 

特に、18時〜22時などの夜の時間帯は、インターネットを利用する方が増えるため、快適にインターネットが利用できない可能性が高いです。

 

このように、インターネット回線が備え付けられているマンションの場合で、「光回線を導入しているから回線が高速！」などと謳っていたとしても、配線方式にVDSL方式を採用しているケースがあるので注意が必要です。

 

インターネット回線が備え付けられているマンションへの入居を検討している場合は、事前に賃貸不動産会社に光回線の配線方式についても確認するようにしましょう。

通信速度が遅いIPv4で接続している

IPv4とは、インターネット接続するための手段であるIP（インターネットプロトコル）の主要規格の1つです。

 

「IPv4」はプロバイダ側で回線の混雑が起きやすいため、通信速度が遅くなりやすい特徴を持ちます。

このため、インターネット接続が「IPv4」になっている場合は、インターネットの通信速度が遅くなる可能性が高いです。

 

ちなみに、このIPには「IPv4」の他に「IPv6」という規格があり、「IPv6」のほうが通信速度が速いうえに、「IPsec」という情報の暗号化を行うプロトコルが実装されているためセキュリティ面でも安定しています。

なお、「IPv4」になっているかどうかは、インターネット上のスピードテストできるサイトなどで確認することが可能です。

モバイルルーターなどの機器が古い

モバイルルーターや光回線終端機器が古くなっているため、インターネット回線の通信速度が遅くなっているケースがあります。
そういった場合は、最新のハイスピードタイプのモバイルルーターを購入して、交換するようにしましょう。

 

最新式の無線ルーターを使用することで、マンションのインターネット回線速度が改善する可能性があります。

 

また、モバイルルーターや光回線終端機器に不具合が発生しているケースでも、インターネット回線の通信速度が遅くなる可能性が高いです。

 

故障や不具合が原因で、マンションのインターネット回線が遅い場合は、自身で契約している場合はプロバイダ、マンション設備の場合は管理会社に相談してください。

 

モバイルルーターや光回線終端機器の故障が原因で、マンションのインターネット回線が遅くなっている場合なら、会社によっては無償でモバイルルーターなどを交換してくれるケースもあります。

マンションの通信速度が遅いときに今すぐできる対策とは？

マンションや集合住宅のインターネット回線が遅いと感じた際の対策を知っておくことは重要です。

すぐにできる対策を理解しておくことで、インターネット回線が遅くなっている原因をすぐに取り除くことができる可能性があります。

 

ただし、適切な対策を実施するためには、マンションや集合住宅のインターネット回線が遅くなっている原因を正確に把握しなければいけません。

 

原因を把握せずに、これから紹介する対策をむやみに実施しても、原因を取り除けない可能性が高いです。

 

そのため、まずはマンションや集合住宅のインターネット回線が不安定になっている原因を突き止めるようにしましょう。

プロバイダの契約プランをIPv4からIPv6の契約プランに変更する

マンションや集合住宅のインターネット回線が遅くなっている原因が「IPv4」への接続である場合は、プロバイダ契約を確認しましょう。

 

仮にプロバイダ契約がIPv4に接続する契約になっており、IPv6に対応した契約になっていない場合は、プロバイダ契約を変更することで、マンションや集合住宅のインターネット回線が遅くなっている問題を解消することが可能です。

 

ただし、上記の対応をとることができるのは、個人でインターネット契約をしている方に限ります。

マンションや集合住宅にインターネット回線が備え付けられており、管理会社や大家さんがプロバイダ契約を行なっている場合には、あなたの判断だけではプロバイダ契約を変更できません。

 

そのため、大家さんや管理会社に変更するように、要望を出すなどして交渉するようにしてください。

必ずしも要望が通るわけではありませんが、対応してくれる可能性もあります。

 

ちなみに、仮にIPv4からIPv6に対応した契約プランの変更を断られた場合には、個人でインターネットの契約することで、IPv6に対応したプロバイダと契約が可能です。

 

とはいえ、マンションや集合住宅によっては、光回線の開通工事を自分の判断だけではできないケースもあるため、個人でインターネット回線の契約をする場合には、事前に管理会社や大家さんに相談するようにしてください。

無線機器をハイスピードタイプの物に買い換える

無線機器が古くなっており、インターネット回線の速度に対応していないことが原因で、マンションや集合住宅のインターネット回線の速度が遅くなっているケースでは、無線機器をハイスピードタイプに買い換えることで通信速度が遅い問題を解消できます。

 

例えば、光回線の通信速度が1ギガバイトの契約にプランに変更した際に、「以前の契約よりもインターネット通信速度が速くなっているはずなのに変化していない」と感じた場合は、モバイルルーターを買い換える必要がある可能性が高いです。

 

また、WiFiに接続する台数が増えたことにより、WiFiの通信速度が遅いと感じた場合も、無線機器を買い換えることで解決できる可能性があります。

 

このため、上記のような状態になっている場合は、最新のハイスピードタイプの無線機器への買い替えを検討してみましょう。

インターネット回線が遅い混雑時を避けて利用する

マンションや集合住宅のインターネット回線が遅くなっている原因が、マンションや集合住宅内のインターネット利用者が多いケースの場合は、インターネット回線の混雑時を避けて利用することでインターネット回線の問題を解消できます。

 

例えば、仕事が終わり帰宅する人が増える18時〜22時などの夜の時間帯を避けてインターネットを利用することで、快適にインターネットを利用することが可能です。

 

このように、無料ですぐに実施できる対策ですが、あなた自身が利用したい時間帯を避ける必要があるため、根本的な解決にはつながっていません。

 

そのため、根本的に解決したい場合には、個人でインターネットの契約するか、管理会社や大家さんに相談して、光回線の配線方式を「光回線方式」に変更してもらうように交渉しましょう。

通信速度が遅いVDSL方式を使うなら戸建て用の回線がおすすめ？

マンションや集合住宅の光回線の配線方式が「VDSL方式」だった場合は、インターネット回線の速度が100Mbpsと遅くなってしまいます。

そのため、インターネット回線を速くするために、戸建て（ファミリー）タイプの光回線をあえて契約する方も多いです。

 

 

戸建てタイプの光回線であれば、下り最大通信速度が各社1Gbps〜10Gbpsに設定されており、安定した高速通信が可能になるためです。

 

ただし、マンションタイプ（VDSL方式）の光回線のほうが、戸建てタイプの光回線よりも月額料金が1,000円〜2,000円程度安く利用できるというメリットもあります。

 

とはいえ、インターネット回線の通信速度を重視される方は、快適にインターネットを利用できるファミリータイプの契約を検討してみてください。

なお、以下は主要な光回線各社の月額料金を記載した表です。

上記の表を参考にして、どの光回線の会社と契約するかを見極めるようにしましょう。

分譲マンションに戸建て用の光回線を引くのは難しい？

マンションに戸建てタイプの光回線を申し込む場合は、住んでいる物件が分譲マンションの場合は注意しなくてはいけません。

分譲マンションは自己所有している物件であるため、「光回線の開通工事を勝手にしても問題ない」と考えている方がほとんどですが、NTTなどの光回線を導入する場合、NTTへの工事申請と管理組合の許可が必要になるケースも珍しくないためです。

 

最悪の場合、工事の承認が下りるまで何か月もかかるケースや、そもそも建物構造上、導入自体ができないケースもあります。

 

このため、分譲マンションに戸建てタイプの光回線を導入することを検討している方は、あらかじめ導入できるかを確認するようにしましょう。

 

ちなみに、賃貸マンションに戸建てタイプの光回線を引く申込み手続きをする際は、簡単に手続きが終わることが多く、戸建てタイプの光回線を導入するハードルは高くありません。

マンションの通信速度が遅いときの最終的解決策

紹介した対策を行なっても、インターネット回線が遅い問題を根本的に解決できない場合には、接続する回線を思いきって変えることを検討してみてください。

 

ポケットWiFiやホームルーターといった回線に変更することで、通信速度が現状よりもよくなる可能性があります。

 

ただし、ポケットWiFiやホームルーターを利用する際には、ご自身の使い方に合ったほうを選ぶことが重要です。

そこで、ここでは、ホームルーターを利用するメリットとWiFiを利用するメリットなどについて詳しく解説します。

ホームルーターを利用する5つのメリット

1. 工事が不要でコンセントに挿せばすぐつかえる
2. モバイルWiFiより安定した速度で使える
3. モバイルWiFiより同時接続台数が多い
4. ータ容量無制限で使える
5. 引越し際は手続きがラク

上記のようなメリットがあるため、動画視聴やオンラインゲームなどデータ使用容量を気にせずに利用したい方におすすめです。

 

ただし、条件が整った光回線よりも通信速度が安定しない可能性もあるので、よく理解しておくようにしましょう。

 

なお、ホームルーターについては、以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。

置き型wifiおすすめはこちら！

ポケットWiFiを利用する4つのメリット

ポケットWiFiを利用する際のメリットは以下の4つです。

1. 外出先でも利用できる
2. 申し込んだらすぐに利用できる
3. 月額料金が安い
4. 初期費用が安い（工事費が不要）

上記のようなメリットがあるため、外でも利用したい方に向いています。

 

ただし、通信速度が光回線やホームルーターよりも安定しないうえに、通信制限があるなどのデメリットもあるため注意が必要です。

 

ちなみに、弊社がおすすめしているポケットWiFi各社の詳細を記載した表を以下に記載しますので、ポケットWiFiを検討する場合は参考にしてみてください。

上記の表を確認しても、契約するポケットWiFiの会社について悩む場合には、さらに詳しく解説している以下の記事を参考にしてみてください。

 

→「無制限のWiFiはある？最新のおすすめWiFiをご紹介！」

戸建てタイプの光回線を利用する

戸建てタイプの光回線を導入できる場合には、光回線をマンションタイプから戸建てタイプに変更することで、通信速度の問題を解消できます。

 

とはいえ、導入できないケースもあるため、事前に管理会社や管理組合に導入できるかを確認するようにしましょう。

まとめ

マンション特有の原因によって、インターネット回線が遅くなっているケースは多いです。

 

そのため、あなたがお住まいのマンションのインターネット回線が遅い場合には、原因を突き止めて適切な対処をする必要があります。

 

そこで、この記事では、マンションのインターネット回線が遅くなる原因や、その対策について詳しく解説してきました。

 

マンションのインターネット回線が遅いと悩んでいるなら、この記事を参考にしてみてください。

 

ちなみに、マンションのインターネット回線をホームルーターやポケットWiFiへの変更を検討する際は、おすすめポケットWiFiやホームルーターについて解説している以下の記事を参考にしてみてください。

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