本記事にはプロモーションが含まれている場合があります
楽天ひかりで固定IPアドレスは使えるの?方法を教えて!
コロナ過以降リモートワークが加速し、在宅でお仕事をされる人も多いのではないでしょうか。
そんな中、社内システムなどにアクセスできるようにするために、セキュリティなどの観点から固定IPアドレスの取得を求められることもあるでしょう。
現在、楽天ひかりをお使いで固定IPアドレスの取得をお考えの方は、楽天ブロードバンドプレミアムというサービスにたどり着き
「これにすればつかえるのかな?」
などとお考えの方もいらっしゃるのでは?
ですが、楽天ひかり自体は固定IPアドレスの提供はしておらず、楽天ひかりのカスタマーセンターに問い合わせてもみましたが、楽天ブロードバンドプレミアムとは別サービスになるようです。
楽天ひかりは契約していると楽天市場でお買い物する際のSPUが+1倍になったり、楽天ユーザーには魅力的なサービスですから
「できれば解約はしたくない」
という方も少なくないでしょう。
では、楽天ひかりを解約せずに固定IPアドレスを利用するにはどうしたらよいのでしょうか。
本記事では楽天ひかりを使いながら固定IPアドレスを取得する方法や注意点、設定の仕方について解説していきます。
※本記事で紹介する情報は2023年2月時点の情報です。
※本記事で紹介する料金は特別な記載がない限りすべて税込み表記です。
楽天ひかりは固定IPアドレスを提供していない
前述したように、楽天ひかりでは固定IPアドレスを提供するサービスはありません。
ネット検索で「楽天ひかり 固定IP」と検索すると、楽天ブロードバンドプレミアムというサービスが上位に表示されますが、これは、フレッツ光の接続プロバイダとして提供されているサービスであり、光コラボの楽天ひかりとは全く別のサービスです。
楽天ひかりのカスタマーセンターの女性もこの楽天ブロードバンドプレミアムというサービスについてよく理解されていなかったことも納得です。
そして、楽天ひかりは標準の通信規格がIPv6接続になっています。
IPv6では、グローバルIPアドレスと呼ばれるインターネット上で一意に識別されるアドレスが、プロバイダから動的に割り当てられます。
このグローバルIPアドレスは、接続するたびに変わる可能性があります。
そのため、これを固定IPアドレスとして利用することもできません。
また、IPv6でグローバルIPアドレスを固定することは可能ですが、一般的には、プロバイダから固定のプレフィックス(アドレスの前半部分)を割り当ててもらい、インターフェースID(アドレスの後半部分)を自分で設定することで、グローバルIPアドレスを固定することができます。
ただし、IPv6ではグローバルIPアドレスが固定されていると、プライバシーの問題が生じる可能性があり、あまりおすすめできません。
インターフェースIDは通常MACアドレスから生成されるため、ネットワーク上で自分の機器を特定されやすくなるからです。
よって、IPv6ではインターフェースIDをランダムに変更する仕組みが導入されています。
したがって、IPv6でグローバルIPアドレスを固定する場合は、プライバシーのリスクに注意する必要があります。
ですが、いずれにしても楽天ひかりではこのようなサービスを提供していないため、上記の方法も利用はできません。
では、楽天ひかりを利用しながら固定IPアドレスを利用するにはどうしたら良いのでしょうか。
次は楽天ひかりを利用しながら固定IPアドレスを利用する方法を見ていきましょう。
楽天ひかりを利用しながら固定IPアドレスを利用する方法
楽天ひかりを利用しながら固定IPアドレスを利用するには以下の2つの方法があります。
- 楽天ひかりを利用しながら固定IPアドレスを提供しているプロバイダと契約する
- VPNを利用した固定IPアドレスの提供サービスを利用する
それぞれ見ていきましょう。
固定IPアドレスを提供しているプロバイダと契約する
楽天ひかりを利用しながら固定IPアドレスを提供しているプロバイダと契約する方法は、この名の通りで非常に簡単です。
固定IPアドレスの提供をしているプロバイダと契約し、そのプロバイダから提供された接続IDとパスワードで接続設定をし直すだけです。
この場合、楽天ひかりの月額料金+固定IPプロバイダの月額料金がかかります。
必要なものは以下の通りです。
- 固定IP提供プロバイダの接続IDとパスワード
- ルーター(バッファロー、I-O DATA等)
ルーターは特別なものではなく、市販されている普通の無線ルーターなどで問題ありません。
ちなみに筆者は数年前にAMAZONで1万円前後で購入したバッファローの無線ルーター(WSR-3200AX4S)で設定し問題なく使用できています。
バッファローのルーターでの設定手順は以下のような流れになります。
上記の設定を行う前に、「確認くん」(https://www.ugtop.com/spill.shtml※利用したくない方はクリックしないでください。)などのサービスで設定変更前のIPアドレスやゲートウェイの名前などを確認しておき、設定変更後に再度確認してみれば、設定変更がうまくいったかどうか判断しやすいです。
が、安全性などの保障はできませんので、ご判断はお任せします。
ちなみに楽天ひかりの場合は、「確認くん」でのゲートウェイの名前の後ろのドメインは「vectant.ne.jp」となっており、これがGMOに代わると「gmobb-fix.jp」になります。
また、機器やメーカーによってルーターの設定方法は異なりますので上記の方法でうまくいかない場合や手順に違いがありそうな場合はお使いのルーターのサポートページやカスタマーセンターに問い合わせてみてください。
加えて、上記の手順と設定方法が同じであろうルーターをお使いで、手順通りやっても接続先が変わらない場合には、楽天ひかりはIPv6が標準の接続方式になっており、ルーターもIPv6対応ルーターのため、自動で楽天ひかりに接続されている状態の可能性があります。
この場合はルーターの設定画面で「Internet」→「IPv6」を選択しIPv6を使用しない設定に切り替え、再度「PPoE」を選択し、保存した固定IPアドレスのプロバイダの接続状態が「有効」になっているか確認してみてください。
この際に「無効」になっている場合は「ON」にして有効にして再度1分程度経過後に「ステータス」→「システム」から接続状況なども確認してください。
固定IP提供プロバイダをお探しの方はいくつかご紹介しますのでこちらもご参考までにどうぞ。
ちなみに本項で解説した方法であれば、楽天ひかりを利用しながら楽天ブロードバンドプレミアムの固定IPアドレスを取得して利用することも可能でしょう。
ですが、楽天ブロードバンドプレミアムの月額料金は8,800円と高額のため、楽天ひかり+楽天ブロードバンドプレミアムでは1万円をオーバーしてしまいます。
また、楽天ひかりと楽天ブロードバンドプレミアムを使うことで楽天市場のSPUが追加でUPしたり、月額が割引になったりするサービスも無いようですので、楽天ひかりを利用しながら固定IPアドレスを提供しているプロバイダと契約する場合は、なるべく安価なプロバイダと契約することをおすすめします。
VPNを利用した固定IPアドレスの提供サービスを利用する
VPNを利用した固定IPアドレスの提供サービスを利用する場合の手順は以下の通りです。
- VPNサービスに登録する
- 固定IPアドレスを購入する
- VPNクライアントソフトウェアをインストールする
- VPNサーバーに接続する
これで、自分専用の固定IPアドレスが使えるようになります。
この場合も楽天ひかりの月額料金+VPNの月額料金がかかります。
以下に固定IPアドレスの提供をしているVPNをご紹介しておきますので、こちらもご参考までにどうぞ。
まとめ
楽天ひかりでは固定IPアドレスのサービスは提供していません。
楽天ひかりにこだわりがない方であれば、固定IPアドレスの提供を行っている別の光コラボサービスに乗り換えてしまっても良いでしょう。
楽天市場でのSPU+1倍などの特典を引き続き受けられたい方など、楽天ひかりにこだわりをお持ちの方は、楽天ひかりを使いながら別途固定IPアドレスのサービスを契約することで、引き続き特典を受けながら固定IPアドレスを利用することが可能になります。
楽天ひかりを利用しながら固定IPアドレスを取得する方法は、固定IPアドレスの提供をしているプロバイダとプロバイダ契約のみするか、VPNを利用して固定IPアドレスを提供しているサービスを契約するかの2通りで、いずれも楽天ひかりの月額料金+固定IPアドレスの月額料金がかかります。
そのため、固定IPアドレスを提供するサービスを契約する際はなるべく安価なところで契約することをおすすめします。
本記事でご紹介したプロバイダを再度まとめておきますので、こちらも参考にしていただきながら検討してみてください。