高齢者の介護用見守りカメラの正しい選び方を分かりやすく解説

2023年8月8日

新型コロナウイルスの影響で高齢者の介護用見守りカメラの需要が高くなっています。高齢者は重症化の危険性が高く、感染させないようにするために、直接介護が必要な両親の家を訪ねにくくなっているためです。

また、高齢者の介護用見守りカメラをペットや子どもの見守りで利用する方が増えたことも、高齢者の介護用見守りカメラの需要が増えている理由のひとつとして挙げられます。

しかし、「高齢者の介護用見守りカメラは沢山あるため、どの機種を選べば良いのかがわからない」、「高齢者の介護用見守りカメラに必要な機能が知りたい」といった不安を抱えて、高齢者の介護用見守りカメラの利用を躊躇っている方も少なくありません。高齢者の介護用見守りカメラには、数多くの機種があり、カメラによって搭載されている機能が異なるため、上記のような不安を抱えるのは十分に理解できます。

そこで、この記事では、上記のような疑問を解消するべく「高齢者の介護用見守りカメラの選び方」や「高齢者の介護用見守りカメラでおすすめの機能」について詳しく解説していきます。

高齢者の介護用見守りカメラ利用を検討している方は、この記事をぜひ参考にしてみてください。

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高齢者の介護用見守りカメラの選び方

高齢者の介護用見守りカメラを選ぶ際に、見守り用カメラの価格だけで選ぶことはおすすめしません。安価という理由で、「映像を撮影する機能だけしか搭載されていないカメラ」を選んでしまうと、見守りカメラの効果を大きく損なってしまうためです。

例えば、スマホと連携する機能がないカメラを設置すると、カメラがある現場にいないと映像が確認できず、同居している家族しか映像を確認できなくなってしまいます。このように、遠方にいる家族が確認できないと、見守りカメラと言えるのか疑問です。

したがって、必要な機能を備えた防犯カメラを選ぶことが、高齢者の介護用見守りカメラを選ぶうえで重要なポイントといえます。高齢者の介護用見守りカメラを選ぶ際は、まず必要な機能を備えた防犯カメラを選んでから、価格などを比較して、使用する見守り用カメラを決めるようにしましょう。

介護用見守りカメラは『スマホと連携した遠隔操作』が基本

高齢者の介護用見守りカメラには、基本的に「スマホと連携して遠隔操作ができるカメラ」を用意する必要があります。スマートフォンに連携できるカメラでないと、遠方に住んでいる家族が、介護が必要な高齢者の方の状況を逐一確認することができないためです。

一方で、「スマホと連携して遠隔操作ができるカメラ」さえ用意していれば、不測の事態に対応することができます。例えば、遠方の家族がスマホで介護用見守りカメラの映像をマメに確認することで、介護を必要とした高齢者の方が倒れた場合も、すぐに気付き救急車を呼ぶことが可能です。

しかし、「スマホと連携して遠隔操作ができるカメラ」を用意するだけでは、まだ不十分とも言えます。遠隔で介護用見守りカメラを左右や上下に動かせる遠隔操作機能を搭載している防犯カメラを設置していないと、介護用見守りカメラの映像では映らないカメラの死角で、介護を必要とした高齢者の方が倒れていたとしても、見つけることができません。

介護用見守りカメラを導入する際は、「スマホでリアルタイムに映像が確認できる機能」と、「スマホで介護用見守りカメラを操作できる機能」が付いたカメラを用意することが重要です。

とはいえ、現時点で一般的に発売されている介護用見守りカメラの多くは、「スマホでリアルタイムに映像が確認できる機能」と、「スマホで介護用見守りカメラを操作できる機能」の両方が搭載されているので過度な心配は必要ありません。

ただし、ルーターからLANケーブルやワイヤレス接続で、介護用見守りカメラにインターネット回線を接続して、スマートフォンに映像を転送するため、介護用見守りカメラを利用するには、介護を必要とした高齢者がいる場所に、インターネット回線が必要なことは知っておく必要があります。

ちなみに、見守りカメラに接続するインターネット回線は、基本的に光回線がおすすめです。見守りカメラの映像をリアルタイムに確認するためには、安定した通信速度が必要不可欠なためです。

光回線は通信速度がモバイルルーターやホームルーターよりも安定しているため、安心して利用できます。見守りカメラを利用する際は、利用する場所に開通させるインターネット回線を光回線にすることから始めましょう。

カメラの機能は？

前述で高齢者の介護用見守りカメラを選ぶ際は、機能で選ぶことが重要であり、スマホで防犯カメラの映像が確認できて、高齢者の介護用見守りカメラを操作できる機能が必要不可欠であると解説しました。

では、それ以外の機能で、高齢者の介護用見守りカメラに適している機能には、どういったものがあるのでしょうか？

それは以下の5つの機能です。

・動体検知機能がついているのか
・90度以上の広角レンズで撮影できるのか
・夜間撮影モード機能がついているのか
・会話機能がついているのか
・細部まで確認ができるズーム機能がついているのか

高齢者の介護用見守りカメラに適している上記の機能について詳しく解説しますので、内容をよく確認して高齢者の介護用見守りカメラを選ぶ際の参考にしてください。

動体検知機能があるかチェック

動体検知機能とは、高齢者の介護用見守りカメラに、見守っている高齢者の方がカメラの前で動いた際に、スマホやメールに通知が送られてくる機能です。高齢者の介護用見守りカメラの動体感知機能は、忙しくて高齢者の介護用見守りカメラを頻繁にチェックできない方が利用してほしい機能になります。

スマホやメールに通知が来るため、高齢者の介護用見守りカメラの映像を確認しなくても、見守っている高齢者の方の無事を確認できるためです。仕事や家事が忙しくて高齢者の介護用見守りカメラを確認できない方でも、スマホの通知を見るだけで見守っている高齢者の方が行動していることがわかります。

しかし、動体検知機能だけでは不安という方もいるでしょう。

そういった方は、動体検知機能に加えて自動追跡機能が付いている高齢者の介護用見守りカメラを使用することがおすすめです。カメラ視野から見守っている高齢者の方が外れにくくなるため、より正確に高齢者の介護用見守りカメラの映像を確認することができます。

このように、動体検知機能は高齢者の介護用見守りカメラの映像頻繁に確認する方の場合は無くても問題ありませんが、そうでないなら、動体検知機能が付いた高齢者の介護用見守りカメラを設置しておくのが無難と言えます。

90度以上の広角レンズで撮影できるか

高齢者の介護用見守りカメラには、視界が90度以上になる広角レンズを採用しているカメラがおすすめです。介護用見守りカメラの視野が広いことで、部屋全体が見やすく死角が少なくなるためです。

特にスマホの遠隔操作でカメラを左右に振ることができない高齢者の介護用見守りカメラを設置している場合は、死角が多くなるため、90度以上になる広角レンズを採用している高齢者の介護用見守りカメラを強くおすすめします。

視界が狭く死角ができることで、見守っている高齢者の方が死角で倒れてしまうと、異常に気づくことができません。そういった事態を防ぐためにも、全体が見渡しやすい視界が90度以上になる広角レンズを採用している高齢者の介護用見守りカメラを検討するようにしてください。

夜間撮影モード機能がついているか

高齢者の介護用見守りカメラに赤外線照射機能や暗視カメラなどの夜間撮影できる機能がついていることで、夜間で部屋が暗闇になったとしても鮮明に映像を確認することができます。夜間でも鮮明に映像を確認できるため、24時間介護が必要な高齢者の方でも見守ることが可能です。

仮に夜中に異常が起きたとしても、すぐに映像を確認して、介護が必要な高齢者の方の状態を確認できるため、迅速な対応が可能になります。

ちなみに、それでも不安だという方には、室内が暗くなったのを自動で高齢者の介護用見守りカメラが認識して、夜間撮影モードに切り替えてくれるカメラがおすすめです。

このように、夜間撮影モード機能についても、高齢者の介護用見守りカメラには適している機能であるため、高齢者の介護用見守りカメラを設置する際は、夜間撮影モードが搭載されている介護用見守りカメラを検討するようにしましょう。

会話機能の有無で選ぶ

高齢者の介護用見守りカメラに通話機能が搭載されていると、高齢者の介護用見守りカメラを見ている最中に異常が発生した際、介護が必要な高齢者の方とコンタクトを取ることができます。介護が必要な高齢者の方の状態を会話することで把握できる一方で、救急車が何分後に到着するかなどの内容を高齢者の方に伝えることも可能です。

このように、異常事態が発生した際に高齢者の方とコンタクトを取れることは、お互いの安心につながります。

また、電話よりも早く声をかけられるため、「コンロの火がついている」などの状況を見つけた際にも、すぐに対応することが可能です。異常発生時だけでなく、日常会話でも高齢者の介護用見守りカメラの会話機能を利用できるのは嬉しいポイントと言えます。

ちなみに、高齢者の介護用見守りカメラに搭載されている会話機能は、あくまでカメラに内蔵されたマイクとスピーカーを利用した通話です。このため、通常のスマートフォンを利用した通話と比較して、音質が悪かったり、音声にタイミングラグがあるため、ビデオ通話のような使い方は難しいことを理解していくようにしましょう。

細部まで確認ができるズーム機能もチェック

高齢者の介護用見守りカメラにズーム機能が付いていることで、部屋の状況を細部まで確認できます。必ずしも必要な機能ではありませんが、ズームが機能あったほうが、異常が発生した際に室内の状況を詳細に確認することが可能なため、介護が必要な高齢者の方がどのような状況であるかをより詳細に把握すること可能です。

ちなみに、ズームの最大倍率が高い高齢者の介護用見守りカメラほど、映像を大きくズームできますが、その分画質が荒くなり映像が確認しにくくなるので、ズーム機能が搭載された高齢者の介護用見守りカメラを選ぶ際は、ズームの最大倍率だけでなく画素数もチェックするようにしましょう。

介護用見守りカメラを『録画データの保存方法』で選ぶ

リアルタイムの映像確認だけでなく、映像が録画できる機能がついた高齢者の介護用見守りカメラがおすすめです。

食事をちゃんと食べているかなど、確認したい情報をリアルタイムで確認できなくても、録画した過去の映像を見ることで確認できます。このため、忙しくて高齢者の介護用見守りカメラを頻繁に確認できない方におすすめの機能です。

しかし、録画機能を搭載した高齢者の介護用見守りカメラには、データの保存先によって2つの種類があり、どちらを選べば良いのかが、わからないという方も少なくありません。録画機能を搭載した高齢者の介護用見守りカメラの機能について詳しく解説していくので、カメラを選ぶ際の参考にしてみてください。

録画データがSDカード保存の高齢者の介護用見守りカメラ

録画したデータを本体に内蔵したSDカードに保存するタイプの高齢者の介護用見守りカメラになります。本体に内蔵するためのSDカードを購入することで、利用が可能です。SDカードに録画されたデータは、メモリーが一杯になると自動で削除してくれるため、データ管理の手間もかかりません。

ただし、録画されたデータはインターネット上に保存されておらず、SDカードに保存されているため、SDカードを高齢者の介護用見守りカメラから取り出して映像を確認する必要があります。

したがって、高齢者の介護用見守りカメラが設置されている現場にいないと映像が確認できないので、遠方に住んでいるご家族が高齢者の介護用見守りカメラの映像を確認する場合には、適していません。

録画データをクラウド保存する高齢者の介護用見守りカメラ

インターネット上のクラウドストレージに録画したデータを保存する仕組みの高齢者の介護用見守りカメラがクラウド型のカメラになります。

インターネット上のクラウドストレージにデータを高齢者の介護用見守りカメラで撮影したデータを保存するため、スマホやパソコンなどの通信端末で、時間や場所に関係なく録画データを確認することが可能です。

ただし、データを保存するためのクラウドストレージを用意する必要があり、見守りカメラの会社と契約する場合は、クラウドストレージの利用料金を毎月支払う必要があります。

クラウド型カメラをおすすめ

高齢者の介護用見守りカメラは、基本的にクラウド上に録画データを保存できるクラウド型のカメラをおすすめします。遠方にいても、スマホなどの通信端末で場所や時間を選ばずに、高齢者の介護用見守りカメラで録画した映像を確認できるためです。

いつでも介護が必要な高齢者を見守ることができるので、安心して日々を暮らすことができます。

クラウド型とは？

クラウドとは、ソフトウェアをパソコンにインストールしなくても、インターネット上でサービスを利用できる仕組みのことです。したがって、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラとは、前述したように、見守り用カメラで撮影した映像をSDカードに保存するのではなく、インターネットに接続してクラウドストレージ上に保存するカメラのことを指します。

クラウドを利用したストレージサービスを「クラウドストレージ」と呼んでおり、このクラウドストレージ高齢者の介護用見守りカメラで撮影した映像を保存しているのが、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラです。

クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラの特徴

クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラには、以下の特徴があります。

・いつでもどこでも録画した映像を確認できる
・SDカードが不要である
・動体検知機能と組み合わせることで迅速な対応ができる

上記の特徴は、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラを利用する際に重要になるため、内容をよく確認して、自身の目的に適したカメラか確認するようにしましょう。

いつでもどこでも録画した映像を確認できる

クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラは、見守りカメラが設置してある現場まで行く必要があるSDカード型の介護用見守りカメラと違って、インターネットに接続しているスマートフォンがあれば、時間や場所に関係なく録画した映像を確認できます。そのため、「介護が必要な高齢者の方が倒れた」などの何らかのトラブルが発生しても、録画映像を確認して、迅速な対応をとることが可能です。

しかも、現場に移動する必要がないため、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラは移動にかかる時間や手間もかかりません。

SDカードが不要である

クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラは、SDカードが高齢者の介護用見守りカメラと違って、録画したデータをインターネット上にあるクラウドストレージに保存するため、SDカードを用意する必要がありません。インターネット接続できる防犯カメラと、映像を視聴するためのスマートフォンなどの通信端末があれば録画した映像を確認できます。

しかも、クラウドストレージに録画した映像を保存するため、SDカードが故障や破損して、データが確認できないというトラブルが起きないのも嬉しいポイントです。さらに、録画できるデータ容量に関しても、契約したクラウド型の高齢者の介護用見守りカメラの契約プランを変えることで、簡単に変更できます。

SDカード型の高齢者の介護用見守りカメラは、録画できるデータ容量を増やすために、新たにデータ容量が大きいSDカードを購入する必要があるため、この点でも優れていると言えます。

このように、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラは、SDカード型の高齢者の介護用見守りカメラよりも、SDカードを用意する費用を抑えることができるなど、有するメリットが多いです。ただし、クラウドストレージを利用するための利用料金が毎月かかることには注意してください。

動体検知機能と組み合わせることで迅速な対応ができる

動体検知機能を搭載しているクラウド型の高齢者の介護用見守りカメラを利用することで、トラブルが発生した際に、より迅速な対応が可能です。トラブルが発生した際に、動体検知機能を搭載しているクラウド型の高齢者の介護用見守りカメラならスマートフォンに通知してくれるためです。

例えば、介護が必要な高齢者が倒れた場合、動体検知機能が感知してスマートフォンに通知がきます。通知を見て、すぐに録画映像やリアルタイムの映像を確認することで、有事の際は救急車を呼ぶことができ、被害を最小限に抑えることが可能です。

それでも不安という方は、音声感知機能が搭載されているクラウド型の高齢者の介護用見守りカメラを設置することをおすすめします。音声感知機能が搭載されていることで、音声でもトラブルを感知して異常を教えてくれるため、安心です。

このように、マメに映像を確認していなくても、有事の際に通知してくれる機能が搭載しているクラウド型の高齢者の介護用見守りカメラが導入されていれば、遠方にいるご家族の方も安心して日々を暮らすことができます。

クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラの注意点

クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラを利用する際に以下の2つの注意点を理解しておく必要があります。

・映像が流出するリスクがある
・月額利用料がかかってしまう

上記の注意点をよく理解して、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメを導入するのかを検討しましょう。

映像が流出するリスクがある

クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラは、インターネット上のクラウドに録画したデータを保存するため、ハッキングなどで映像が流出するリスクがあります。実際に、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラの映像が流出した事例もあり、提供している会社のセキュリティをよく確認することが必要です。

仮にクラウド型の高齢者の介護用見守りカメラが脆弱だと、ハッキングなどで防犯カメラの映像が流出して、プライベートな姿が不特定多数に見られてしまう事態になってしまいます。

したがって、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラを設置する際は、提供している会社のセキュリティについて、よく確認して選ぶようにしましょう。なお、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラのセキュリティが強固な会社は、知名度が高く実績が豊富な会社が多いです。そのため、クラウド型の高齢者の介護用見守りカメラを設置する際は、知名度がある会社をおすすめします。