水道水を安全に飲むための沸騰時間は?そのまま飲むのは危険?

水道水煮沸

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日本の水道水はそのまま飲めるといわれますが、残留塩素やトリハロメタンが含まれているため、全く問題がないわけではありません。

水道水を安全に飲むためには沸騰させる方法がありますが、どの位の時間沸騰させれば良いのか、そのまま飲むのは危険なのか、など水道水にまつわる疑問と安心・安全な水を飲む方法をくわしく紹介します。

目次

水道水をそのまま飲むのは危険?

水道水そのまま飲む

水道水をそのまま飲むことができる国は、世界でたった15か国しかないといわれています。

日本の水道水は1957年に施行された「水道法」によって厳しい水質基準が設けられているため、蛇口をひねればいつでも水道水を飲むことができます。

しかし、水道水は安全といっても100%問題がないかといえば、そうではありません。
日本の水道水は、細菌や病原菌などが繁殖しないようカルキ消毒を行っているため、残留塩素や消毒の際に水道水の中の有機物と反応して発がん性物質と言われているトリハロメタンが発生してしまうのです。

これらの成分は「生涯にわたり連続して水道水を摂取したとしても健康に影響が出ない数値」に抑えられているとされていますが、年々水道水の質が悪化していることで塩素を使用する量も増えていますから安心して飲めるのか心配になりますね。

また、「水道水はカルキ臭があって美味しくない」という意見も多いです。

水道水は煮沸させると危険?

水道水を煮沸させることで、塩素や発がん性の恐れのあるトリハロメタンを取り除くことができるので、水道水をそのまま飲むよりも煮沸させた方が安全といえます。

しかし、間違った煮沸方法では逆に有害なトリハロメタンが増えてしまう危険性が!
水道水を安全に飲むための正しい煮沸方法はこの後詳しく解説します。

水道水を安全に飲むための沸騰時間と方法

水道水煮沸時間

水道水を安全に飲むためには、どの位の時間沸騰させれば良いのでしょうか。

ここでは水道水を安全に飲むための正しい煮沸の方法と注意すべき点についてみていきましょう。

水道水を沸騰させることで不純物を取り除く

水道水を煮沸させると、水道水に含まれる不純物とともに、前述の塩素とトリハロメタンを除去することができます
このトリハロメタンには発がん性の疑いがありますから、毎日飲んでも健康被害のない量であってもできれば体に入れたくはありません。

水道水を正しく煮沸させれば、これらの物質を取り除くことができるといわれています。

また、塩素が除去されることでカルキ臭もなくなります。

水道水から不純物を取り除くのに必要な沸騰時間は?

水道水から塩素やトリハロメタンを除去したい場合には、沸騰した後、最低でも10分以上、可能であれば30分ほど沸騰した状態を保つと安心です。

トリハロメタンは水温が高くなると増殖する性質を持っているのはご存知でしょうか?
煮沸時間が3分以下だとトリハロメタンが逆に増殖する危険性があるので、面倒でも10分は煮沸するようにしましょう!

殺菌が目的であれば、水道水が沸騰してから5分ほどで水道水の中のほとんどの雑菌は死滅するので最低5分は煮沸を。

煮沸した水道水は早めに飲む

煮沸した水道水は、消毒成分のカルキや塩素が除去されていますから雑菌が繁殖しやすくなります。

そのため、飲む分だけ煮沸する、またすぐに飲まない場合は蓋をして冷蔵庫で保存し、すぐ飲む、あるいはできるだけその日のうちに使い切るようにしましょう。

水道水を沸騰させても除去できない物質もある

水道水に含まれる不純物

水道水を煮沸すると、塩素やトリハロメタンなどの不純物を除去できますが、鉛やアルミニウム、クロロ酢酸などは除去することができません。

現在はステンレスや塩化ビニル製の水道管が採用されているので混入の可能性は低下しましたが、以前は鉛や鉄製の水道管が採用されていたため、鉛や鉄が水道水に混入することも。

鉛は「毎日水道水を飲んでも健康被害がない量」とされていますが、造血系や神経系などに障害を与えると言われています。
摂取し続けると鉛中毒になる危険がありますし、アルミニウムは体内の酵素反応を阻害するといわれる物質で、アルツハイマー型認知症との関連が疑われています。

現在は鉛や鉄製の水道管の使用は禁止となっていますが、古い建物の中にはまだ鉛や鉄製の水道管が使われている可能性もあるので注意が必要です!

また、クロロ酢酸は、環境汚染の原因の1つとされており、微量でも人体に毒性がありますから注意が必要です。
水道水に含まれるこれらの物質が気になる場合には、ウォーターサーバーを導入するなどの方法をおすすめします。

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電気ケトルの沸騰で不純物は取れる?

電気ケトル

電気ケトルや電気ポットは水道水を入れてスイッチを押せばお湯を沸かしてくれる便利な家電ですが、これらの家電の沸騰で水道水の不純物を取り除くことはできません。

カルキ抜きの機能が付いたものであれば、カルキを抜くことはできるかも知れませんが、電気ケトルなどは沸騰すると自動的に沸騰がストップして保温状態になるため、残留塩素やトリハロメタンや不純物を除去することはできません。

それどころか、トリハロメタンは水温が上がると増加する性質があるため、沸騰してすぐに保温状態に入る電気ケトルの場合は元の量よりトリハロメタンが増えてしまう危険があります。

電気ケトルで作った湯冷ましを赤ちゃんの飲むミルクに使って良い?

電気ケトルで沸騰させて作った湯冷ましは、残留塩素やトリハロメタンが含まれています。

国の安全基準は満たしていますが、赤ちゃんの健康が心配な場合には、電気ケトルで作った湯冷ましを赤ちゃんの飲むミルクに使うのはおすすめしません。
やかんや鍋などで10分以上沸騰させた湯冷ましを使うようにしましょう。

また、沸騰した水道水は消毒作用のある塩素などが抜けて雑菌が繁殖しやすくなりますので、作り置きした湯冷ましを使うのは避けましょう。

水道水を避けてミネラルウォーターで赤ちゃんの飲むミルクを作る場合、ミネラル成分が多い硬水は赤ちゃんの体に負担になるため、避けた方が良いでしょう。

赤ちゃんのミルク作りには軟水のミネラルウォーターがおすすめです。

便利さ・健康・美味しさを求めるならウォーターサーバー

ウォーターサーバー

水道水は、水質基準を満たしてはいるものの、微量の有害物質が含まれているため、100%安心・安全とはいえません。
便利さや、健康、お水の美味しさを求めるならウォーターサーバーがおすすめです。

ここでは、水道水と比べてウォーターサーバーの水が優れている点やメリットをくわしく紹介します。

いつでも安心・安全な水を飲むことができる

ウォーターサーバーをおすすめする理由のひとつは、いつでも安心・安全でおいしい水を飲むことができる点です。

ウォーターサーバーに使われる水には、「天然水」と「RO水」の2種類があります。
「天然水」は特定の水源から採水した水を原水として、自然のミネラルなどの含有成分を残したまま、ろ過、加熱殺菌処理など味を変えない最低限の処理をしたものをいいます。

天然水には元々天然のミネラル成分が含まれていて、このミネラルがお水のまろやかさや甘みの決め手
私たちが天然水を美味しいと感じるのはミネラルのおかげなのです!

味を損なわないようにミネラルは残しつつ、不純物の殺菌などを行い、お水の安全性を保つにはそれなりの管理コストと技術が必要です。
そのため、一般的に天然水の方がRO水よりも価格が高くなっています。

一方「RO水」はRO膜とよばれる特殊なフィルターでろ過し、ミネラルも含め、微細な不純物など水以外の成分を取り除いた純水(ピュアウォーター)のことです。

一般的な浄水器などで除去できない環境ホルモンや放射性物質まで徹底的に除去されるため、クリアな水になるというメリットの一方、不純物といっしょにミネラルも除去されてしまうので、お水本来の味や風味はほとんどありません。そのためメーカーによっては独自にミネラルを添加し、飲みやすく味を整えています。

天然水を選ぶか、RO水を選ぶかは味のお好みやコスパ、利用シーンなどで異なってくると思います。
ウォーターサーバー選びに迷った時はぜひこちらの徹底比較を参考にしてみてくださいね!

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コーヒーもすぐ飲むことができる

ウォーターサーバーのお湯は、水道水と違い煮沸の必要がありません。

温水レバーやボタンを押せば、いつでもすぐに安心・安全なお湯を使うことができます。

コーヒーやインスタント麺などを作る際も手間なくとっても便利!

お湯と冷水を混ぜて好みの温度の白湯を作ることもできますし、少量のお湯で粉ミルクを溶かし、冷水で赤ちゃんが飲みやすい温度まで湯冷ましするといったこともすぐできるのも人気の理由です。

さまざまなタイプのサーバーがある

ウォーターサーバーには、一般的なボトルタイプの他に水を購入する必要のない水道直結型、浄水型のウォーターサーバーもあります。

水道直結型ウォーターサーバーは、水道と直接つないで使用するため、最初に工事は必要になりますが、水の購入や補充といった面倒がありません。

浄水型ウォーターサーバーは、水道管とは繋がないので工事不要で、お水は水道水をろ過して使うのでお水の量を気にせず使えて月額料金がリーズナブルな点が人気です。

どちらも高性能フィルターが使われていて、水道水に含まれるトリハロメタンや塩素などの不純物をろ過して衛生的な水を飲むことができます。

ボトルタイプでも、使い終わった後のボトルの返却が不要なワンウェイ方式と、返却してボトルが再利用されるリターナブル方式があり、好みに応じて選ぶことができます。

ウォーターサーバーの選び方については下記の記事でくわしく紹介していますから、ぜひ参考にしてくださいね!

まとめ

水道水は正しく煮沸すれば、安心・安全に飲むことができますが、間違った方法で煮沸すると、水道水の中の有害物質を増やしてしまう危険があります。

また、正しく煮沸しても除去できない有害物質があり、100%安心なわけではありません。
いつでも100%安心・安全な水を飲むにはウォーターサーバーがおすすめです。

今ではたくさんの種類のウォーターサーバーがあって、どれにしたら良いか分からないという人のために、下記のページで最新の人気機種を20機種以上比較しました!ぜひ参考にしてください。

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この記事を書いた人

上場企業で商品企画やマーケティングを担当。自社サービスサイトの立ち上げから関わり1年で月間約40万アクセスを記録。
様々な企業の商品リサーチ、サービスの裏側を見てきたからこそ分かる、商品選びの際の着目するべきポイントなど役に立つ情報を発信していきます!

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